令和6年5月24日
防衛省
宇宙空間の安定的利用に対する脅威が増大する中、複数の通信衛星網を活用する等、衛星通信の抗たん性を向上させることがますます重要となっています。このため、防衛省・自衛隊は、民間の通信衛星コンステレーションの活用可能性について検証する実証事業を行っています。
令和5年1月から令和6年3月にかけては、SpaceX社の衛星通信網「Starlink」を提供するKDDI株式会社と契約し、陸海空の部隊において実証を行いました。この実証の概要は以下のとおりです。
運用の場面を想定し、運搬・開設・撤収の容易性や通信性能、耐環境性・耐久性等について試験・評価
また、防衛省・自衛隊は、令和6年能登半島地震に係る災害派遣においても「Starlink」を活用しました。
本実証等を踏まえ、「Starlink」については一定の活用可能性が検証されたことから、令和6年度には各自衛隊において「Starlink」のサービス利用を進めてまいります。
さらに、令和6年2月27日には、Eutelsat OneWeb社の衛星通信網「OneWeb」の販売パートナーであるソフトバンク株式会社と契約を締結しており、今後、こうした同様の実証を行っていきます。
衛星通信は自衛隊の活動の基盤であり、両実証事業の結果等も踏まえ、民間の通信衛星コンステレーションの最適な活用について引き続き検討を行っていきます。