米空母打撃群との共同訓練の実施について

令和4年4月19日
防衛省

  1.  4月8日(金)から17日(日)にかけて、陸・海・空全ての自衛隊と米空母「エイブラハム・リンカーン」を中心とする米空母打撃群が参加し、日本海及び東シナ海において、様々な共同訓練を実施しました。
  2.  具体的には、海上自衛隊の護衛艦「いなづま」が米空母打撃群と共同巡航するとともに、日本海において海上自衛隊の護衛艦「こんごう」と米海軍艦艇との弾道ミサイル情報共有訓練、東シナ海において航空自衛隊の戦闘機が参加した対艦攻撃訓練、陸自ヘリコプターの米空母への発着艦訓練などを実施しました。
  3.  我が国を取り巻く安全保障環境はより一層厳しさを増しています。北朝鮮は極めて高い頻度で弾道ミサイルの発射を繰り返しており、これは、我が国、地域及び国際社会の平和と安全を脅かすものであり、断じて許されません。また、中国は尖閣諸島周辺海域を含む東シナ海において一方的な現状変更の試みを続けていますが、断じて容認できません。ロシア軍の動向も懸念すべきものです。
  4.  こうした厳しい安全保障環境の中、今般の米空母打撃群との共同訓練の実施は、我が国の防衛及び地域の平和と安全の確保のために、日米両国が平素から緊密に連携していることを示すとともに、地域における力による一方的な現状変更や不安定化の試みを許さぬため、日米両国は常に万全の態勢を整えていることを示すものです。今後とも、日米同盟の抑止力・対処力を不断に強化するとともに、日米の決意を行動で示してまいります。