北朝鮮のミサイル等関連情報

令和4年3月11日
防衛省

  1. 北朝鮮が2月27日及び3月5日に発射した弾道ミサイルについて、これまでに得られた情報をもとに、米国政府とも緊密に連携しつつ更なる分析を進めた結果、発射されたものはいずれも大陸間弾道ミサイル(ICBM)級の弾道ミサイルであり、2020年10月に実施された軍事パレードで初めて確認されたものと同一であるとの評価に至りました。
  2. これらはいずれも平壌(ピョンヤン)近郊から発射されたものと分析しており、
    • 2月27日の弾道ミサイルについては、最高高度約600km程度で、距離約300km程度を飛翔し、
    • 3月5日の弾道ミサイルについては、最高高度約550km程度で、距離約300km程度を飛翔した
    と評価していますが、これは、当該ミサイルの最大射程での発射試験を行う前に、何らかの機能の検証を行うことを目的として発射された可能性があると考えています。
  3. 今回のような、事態を更に緊迫化させる弾道ミサイル発射を含め、一連の北朝鮮の行動は、我が国、地域及び国際社会の平和と安全を脅かすものであり、断じて容認できません。また、このような弾道ミサイル発射は、関連する安保理決議に違反するものであり、強く非難します。
  4. 防衛省としては、強固な日米同盟のもと、引き続き高度の警戒態勢を維持し、我が国の平和と安全の確保に万全を期してまいります。また、米国及び韓国をはじめとする国際社会とも緊密に連携しながら、関連する国連安保理決議の完全な履行を進め、北朝鮮の完全な非核化を目指してまいります。