英空母打撃群艦艇との海賊対処共同訓練の実施について

令和3年7月13日
防衛省

 7月11日から12日にかけて、防衛省・自衛隊は、アデン湾において、護衛艦「せとぎり」と英空母打撃群(「CSG21」)の英空母「クイーン・エリザベス」、米海軍駆逐艦「ザ・サリヴァンズ」、蘭海軍フリゲート「エファーツェン」等(※)との間で日英米蘭4か国による海賊対処共同訓練を実施しました。

 今般の共同訓練は、本年2月の日英「2+2」での議論を踏まえて調整してきたものであり、「CSG21」が本年5月に英国を出港して以降、海上自衛隊との間で実施する初の共同訓練です。防衛省・自衛隊は、この共同訓練を通じ、英米蘭と共に、戦術技量の向上や連携の強化を図るとともに、海賊というグローバルな安全保障上の課題に対処し、世界の繁栄の礎である海上交通の安全を確保していくとの意志と能力を示すことができました。
 防衛省・自衛隊としては、今後とも、「CSG21」との共同訓練を戦略的に実施していくこととしており、基本的価値と戦略的利益を共有する英国と共に、「自由で開かれたインド太平洋」の維持・強化、そして、グローバルな安全保障上の課題への対処のために協働し、地域の平和と安定に引き続き積極的に貢献していく考えです。

(※)CSG21:The UK’s Carrier Strike Group 2021の英側通称。CSG21には英空母「クイーン・エリザベス」をはじめとする英海軍所属艦艇のほか、米海軍駆逐艦「ザ・サリヴァンズ」及び蘭海軍フリゲート「エファーツェン」も所属。