「瀬取り」に対する関係国による警戒監視活動について

平成31年4月6日
防衛省

  1. 4月5日(現地時間)、英国国防省が、「王立海軍艦艇が北朝鮮の制裁回避を確認(Royal Navy vessel identifies evasion of North Korea sanctions)」と題したプレスリリースを発出しました。
  2. 上記プレスリリースにおいて言及されている北朝鮮籍タンカー「SAEBYOL(セビョル)号」による洋上の積替え(「瀬取り」)は、我が国海上自衛隊「おうみ」が英海軍フリゲート「モントローズ」と連携して確認した事案であり、国連安保理決議で禁止されている「瀬取り」を実施していたことが強く疑われます。
    (本件について防衛省の対応は、平成31年3月28日に公表済。(別紙参照))
  3. 我が国は、引き続き、全ての関係国と緊密に協力し、国連安保理決議の実効性を確保する取組を実施していく考えです。

【参考】英国国防省プレスリリース「王立海軍艦艇が北朝鮮の制裁回避を確認」(仮訳)

 北朝鮮に対する国連制裁の履行を行う王立海軍艦艇が、洋上の違法な積替えの追跡に成功した。
 日本のパートナーと連携して、「HMSモントローズ」は、北朝鮮籍船舶が東シナ海で、国籍不明の船舶と接舷していることを発見した。これらの船舶は国連制裁で禁止されている船舶間の積替えを実施していたと考えられる。
 「HMSモントローズ」のチームは、上記活動の証拠写真を収集し、当該情報は国連に報告された。
 ウィリアムソン国防大臣は次のように述べた。
 「我が王立海軍の昨年からの東アジアにおけるプレゼンスは、北朝鮮に対する国際的な制裁を回避しようとする試みに対する強固な抑止となっている。制裁回避の試みは、北朝鮮の核兵器計画を支え、主要な資金源となっている。」
 「制裁は継続する。北朝鮮の完全な、検証可能な、かつ、不可逆的な非核化に向けた具体的な進展が見られるまで、王立海軍はその履行を維持する。」
 北朝鮮籍タンカー「SAEBYOL(セビョル)号」は、自らを漁船である旨伝達していたが、公海上で国籍不明の船舶と接舷し、禁止されている洋上の積替えを実施していることが発見された。この活動は3月2日の早い時間帯に発見された。
 「HMSモントローズ」は、昨年の初めから北朝鮮に対する制裁履行に参加する英国艦艇として、2018年に派遣された「HMSサザーランド」、「HMSアルビオン」及び「HMSアーガイル」に続く4番目の船舶となる。
 上記の3隻の船舶は、制裁を回避し北朝鮮と違法な取引を継続しようとする試みに対する抑止となり、昨年5月に「HMSサザーランド」は、パナマ籍船舶が北朝鮮籍船舶との間で禁止された洋上での積替えを実施していることを確認し、報告した。この結果、当該パナマ籍船舶は国連の制裁対象となり、船籍を剥奪されるとともに入港禁止措置を受けた。
 「HMSモントローズ」艦長のコナー・オニール中佐は次のように述べた。
 「我々の東アジアにおける活動は、王立海軍が世界中で実施する究極的には英国の安全を維持する一助となる活動の一部にすぎない。」
 「私は、違法な活動の証拠の収集に尽力した私の艦艇の乗組員を誇りに思う。これは複雑なプロセスであるが、我々は任務以上のことを達成できた。」
 制裁履行のための「HMSモントローズ」の東シナ海への派遣は、日本の安倍総理の本年1月の訪英時に公表された。
 本ミッションにおける(日英)共同作業の成功は、日英両国の強固な防衛協力を強調するものである。「HMSモントローズ」はまた、同地域での滞在中に、日本及び米国のパートナーと共同訓練を行っている。

我が国における国連安保理決議の実効性の確保のための取組