動画版
〇 今日は冒頭2件あります。まず、熊本地震の対応について申し上げます。自衛隊は、昨日と同じく5,100名態勢で活動を行っています。まず、給水支援について申し上げます。西部方面特科連隊第42即応機動連隊を中心とした給水部隊により、昨日は約280トン、延べ約14万人の方々への給水を行ったことになります。本日は、計41か所において約160名の隊員と水タンク車、水トレーラー計49両が給水支援を開始しております。昨日より17か所、約40名、17両の増強となっています。また昨日、人工透析に必要な水の不足により給水支援要請があった菊池郡市医師会立病院、松岡内科クリニックの2か所については、約100トンの給水を完了しております。また、新たに要請があった済生会みすみ病院、熊本労災病院、八代敬仁病院に対しても給水を実施しています。そして次に、入浴支援について申し上げます。陸上自衛隊の第8師団を中心とする入浴支援部隊が、本日の夕方までに熊本市の火の君文化センターにて入浴支援を開始予定です。また、食料、飲料水や生活支援物資を搭載した海上自衛隊の大型艦艇「いせ」が本日午前中に現地に到着します。その後、陸上自衛隊オスプレイ、海上自衛隊のヘリコプターにより、物資を陸上自衛隊高遊原分屯地などに輸送し、その後、被災者の皆様にお届けする予定です。冒頭1点目は以上です。
〇 2点目は、護衛艦「ちょうかい」のトマホークミサイル実射試験の実施についてです。昨日、護衛艦「ちょうかい」のトマホークミサイル実射試験の実施について公表いたしました。改めて私から、今回の実射試験の意義について説明したいと思います。防衛省・自衛隊では、平成29年にスタンド・オフ・ミサイルの導入を決定し、令和4年策定の国家防衛戦略でも重視する7つの能力のうちの一つとして、スタンド・オフ防衛能力を強化することとしています。このうち、アメリカ製のスタンド・オフ・ミサイルのトマホークは、既に自衛隊への納入が開始されていますが、このトマホークの発射機能を付加するため護衛艦「ちょうかい」は、昨年10月からアメリカにおいて艦艇の改修や乗員訓練を実施しており、本年3月27日には、これらの改修や訓練を完了し、トマホーク発射能力を獲得しました。この度、護衛艦「ちょうかい」は7月29日、アメリカ海軍の支援を得て、太平洋上において実射試験を行い、乗員の練度を含め、「ちょうかい」が実際にトマホークを発射できることを確認しました。このことは、我が国のスタンド・オフ防衛能力の構築の着実な進展を示したものであり、大変意義深いものであると考えています。スタンド・オフ防衛能力の強化は、戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に直面する中で、国民の皆様の命と平和な暮らしを守り抜くために必要なものです。スタンド・オフ・ミサイルを含め、我が国が保有する防衛力が、相手から武力攻撃を受けた場合に初めて行使される自衛のための必要最小限の防衛力であることに変わりはなく、他国に脅威を与えるようなことはありません。引き続き、国民の皆様の命と平和な暮らしを守り抜くため、防衛力の一層の強化と変革に取り組んでまいります。冒頭2件以上です。
記者:
熊本地震についてお伺いいたします。28日夕方の発災以降、自衛隊はスポットクーラーの輸送や給水支援、イオンモールでの捜索救助活動など、昼夜を問わず、災害対応に当たっております。一連の災害派遣について、現時点での対応状況をどのように受け止めているのか、また今後どのような方針で災害対応に当たる考えかお聞かせください。
大臣:
防衛省・自衛隊は日頃から様々な状況を想定した訓練を積み重ねており、この経験が生かされていると思います。防衛省・自衛隊は、地震発災直後から直ちに活動を開始し、本日も約5,100人態勢で隊員が人命救助や生活支援を実施しているところです。現在、現地で人工透析に必要な水が不足している病院などに対して、大切な「いのち」をつなぐための給水支援を実施しています。さらに、大規模に入浴、宿泊、食事支援が可能な船舶「はくおうⅡ」、これを準備が整い次第、八代港に向かわせるところです。今後については、まずは発災から72時間が迫る中、引き続き、人命救助を最優先に活動し、一人でも多くの方々の救助に全力を尽くします。その上で、引き続き、できることは全てやるという決意の下、緊張感を持って人命救助を最優先に活動します。また、自衛隊は給水、入浴、食事等の支援を行う能力を十分有しています。被災者の皆様のニーズに応え、生活支援についても、先手先手で対策を講じつつ、全力で活動を実施してまいります。
記者:
熊本地震に関連してお伺いしたいと思います。先ほどの幹事社質問への回答でも日頃から様々な訓練をしていると言及ありましたけれども、自衛隊は先週の火曜日から金曜日まで夏場の地震を想定したJXRを、統合防災演習を実施されていました。今回の熊本地震でも、大臣先日来、御紹介あるとおりスポットクーラーの空輸ですとか、そういうことをされてますけれども、この統合防災演習の内容が今回の熊本地震で何か生かせたとお考えになる部分があるかどうかお聞かせください。また、この演習では米軍とオーストラリア軍との組織レベルでの連携というのも確かめられてました。今回の地震の対処について、今後ですね、米軍であるとか、あるいはオーストラリア軍をはじめとする同志国軍の応援を受け入れる予定があるかどうかもあわせて御紹介をお願いします。それからもう一点、自衛隊のことなのですが、今回の熊本の地震で、熊本県をはじとする自衛隊の施設ですね、駐屯地ですとか、基地に被害がなかったかどうかについても最新情報を教えてください。
大臣:
正に、今御言及のありました訓練、この演習ですね、先週7月の21日から24日の4日間にわたって、令和8年度自衛隊統合防災演習を実施しました。この演習では、南海トラフ地震を想定し、防衛省の幹部も防衛省災害対策本部会議を開催し、発災直後の切迫した状況下における初動対処等の演練を行ったところです。演習の中では、夏季における想定、夏場の想定ですね、この夏の想定を組んで、対処する上で留意すべき点について改めて確認したところです。その中には、御指摘のような猛暑対策を視野に入れた観点もしっかり含まれており、今般の災害対処においても、給水支援、クーラーをはじめとする救援物資輸送の活動に生かすことができています。また先週の演習においては、在日米軍とオーストラリア軍の参加も得て、自衛隊との調整要領についてもしっかりと確認をしています。今般の地震において、現時点で応援を受け入れる予定はありませんが、アメリカ及び同志国とは緊密な意思疎通を確保しています。また、後段の質問にありました自衛隊施設については、今般の地震による大きな被害はないという報告を受けています。
記者:
自衛隊員が沖縄県内離島の県立高校の生徒と電話やLINEで個別にやり取りして、説明会などの案内をしていた件について伺います。荒井陸幕長は28日の会見で、事実確認の結果、行き過ぎた募集活動と受け取られかねない事象があったことを確認したと述べました。未成年者は保護者の同意を得た上で、連絡先を交換するなどの再発防止策も示しました。小泉大臣は3日の会見で、募集や広報活動で担当者と募集対象者が連絡を取る手段の一つとして、LINEを利用する場合があると説明しました。相手の同意を得た上で連絡先を交換していることから、連絡手段として利用することに問題があるとは考えていないとの考えも示していました。現在も問題ないとの考えでしょうか。大臣の見解をお願いします。
大臣:
7月28日の陸幕長の会見で、陸幕長が事実確認の結果、個別の募集活動について行き過ぎた募集活動と受け取られかねない事象があったことを確認したと発言したことは承知しております。7月3日の防衛大臣会見における私の発言については、LINEは多くの方が連絡手段として利用している一般的なアプリであり、相手の同意を得た上で連絡先を交換していることから、連絡手段として利用することに問題があるとは考えておりませんと申し上げたものです。その上で、陸上幕僚長が申し上げたとおり、募集・広報活動は、募集対象者やその保護者、学校関係者の理解と信頼を得ながら適切に実施することが重要であると考えており、再発防止策を徹底した上で、今後とも適切な募集・広報活動の実施に努めていきたいと思います。
以上