防衛大臣記者会見

日時
令和6年3月19日(火)08:44~08:48
場所
国会議事堂本館内閣議室前
備考
木原防衛大臣閣議後会見

1 発表事項

なし。

2 質疑応答

Q:昨日、北朝鮮は3発の弾道ミサイルを発射しました。新たに判明した事実関係など防衛省の最新の分析状況を教えてください。

A:これまで政府が発表しているとおり、北朝鮮は昨日18日、7時台から8時台、北朝鮮西岸付近から、3発の弾道ミサイルを北東方向に向けて発射をしました。発射された弾道ミサイルは、いずれも約350km程度飛翔した後に、我が国の排他的経済水域EEZ外に落下したと推定されます。発射の詳細については、引き続き分析中ですが、これまでに得られた情報を総合的に勘案をすると、昨日発射された3発の弾道ミサイルは、短距離弾道ミサイルSRBMであったと推定しています。北朝鮮は今後も、各種ミサイル発射などの更なる挑発行為に出る可能性があると考えており、政府としては、引き続き、米国・韓国等と緊密に連携しながら必要な情報の収集・分析に努めるとともに、警戒監視に全力を挙げてまいります。

Q:オスプレイについてお伺いします。屋久島沖での墜落事故により飛行停止していた米軍オスプレイは、既に飛行を再開していますが、陸自のオスプレイはまだ飛行再開していないかと思います。今後のスケジュール含め、現在の調整状況について教えてください。

A:私どもの陸上自衛隊のV-22オスプレイの件でございますが、日本国内の米軍オスプレイと同様にですね、必要な安全対策を講じた上で、飛行の安全が確認されたものから順次飛行を再開していくこととしております。現在、陸上自衛隊において、運用再開に向けた必要な整備等の準備を行っているところです。現在、陸上自衛隊のオスプレイにつきましては、木更津駐屯地に12機が、目達原駐屯地に1機が、高遊原分屯地に1機が駐機されていますが、まずは、木更津駐屯地に駐機している12機のうち、準備が整ったものから、その運用を再開するという考えです。具体的な日付につきましては、天候等の条件にもよるために、お答えすることは困難ですが、防衛省・自衛隊としては、関係自治体の皆様に丁寧な説明を行った上で、順次運用を再開いたします。

Q:先週、日英伊で共同開発を進めている次期戦闘機について、自公両党は、歯止めを設けつつも第三国への輸出を容認することで合意しましたが、大臣の受け止めをお願いします。

A:先週15日に、与党の政調会長間協議において、GCAPの我が国から第三国への直接移転について合意に至ったものというふうに承知をしております。戦闘機は我が国の平和と安定に不可欠な装備品であり、我が国が望む戦闘機を実現するためにも、我が国から第三国に直接移転を行い得る仕組みを持つことが、国際共同開発の成功に必要と考えています。我が国の防衛に責任を有する防衛大臣としては、今回の両政調会長の御尽力に感謝をいたします。政府としては、今後、できる限り早期に制度の見直しを実現すべく、GCAPの我が国から第三国への直接移転に関する閣議決定と、防衛装備移転三原則の運用指針の改正に向けたプロセスというものを進めていく方向です。また、国民の皆様の一層の御理解を得なければいけませんので、引き続き、あらゆる機会を通じて丁寧な説明に努めてまいります。

以上