防衛大臣臨時記者会見

日時
令和6年1月1日(月)18:58~19:04
場所
防衛省A棟1階エントランス
備考
令和6年能登半島地震発生後の木原防衛大臣臨時会見

1 発表事項

本日、16時10分頃、石川県能登地方を震源とするマグニチュード7.4、最大震度7の非常に強い地震が発生をいたしました。発災後にですね、16時17分に私からは、本日、発出された内閣総理大臣指示事項、これは16時15分でしたけども、それを踏まえまして、甚大な被害が発生していることを念頭に、陸海空自衛隊が緊密に連携し、人命救助を第一義とした活動を実施すること。早急に本地震による被害状況を把握できるよう、関係府省庁及び自治体と緊密に連携し、情報収集に努めるとともに、あらゆる手段を活用した情報収集活動を実施すること。これらを指示したところであります。既に、自衛隊は、石川県庁、富山県庁、そして福井県庁に連絡員を派遣し、自治体とも密接に連携するとともに、自衛隊の航空機が上空からの被害情報等の収集を現在行っております。防衛省・自衛隊としましては、今般の石川県の「令和6年能登半島地震」と命名されたということですが、これに全力で対応していく所存であります。少し詳しく申し上げるとですね、18時20分現在ですが、ファスト・フォース、これは、金沢の14連隊の中のファスト・フォースがですね、珠洲と輪島に既に活動しているところであります。そして、陸海空の航空機はですね、先ほど情報収集していると言いましたが、20機ほどが情報収集活動を実施中ということです。それ以外にはですね、10師団にもファスト・フォース部隊があります。そして、鯖江と富山の施設部隊など、併せて1,000名が今、派遣準備中ということになっております。現在、まだ災害派遣出ていませんので災害派遣準備中と、いつでも出れる態勢が1,000名ということであります。加えて、その背後にですね、今回は中部方面隊が中心になりますけども、中部方面隊には、8,500名もまた同様に待機をしているという状況です。近隣でいうとですね、輪島の分屯地ですけれども、これはレーダーサイトがあるところですけども、そこにですね、周辺の住民の方々が約1,000名避難をしてきているということでありますから、その1,000名の皆様方に対して、毛布や水、そして食料などを配布して、追加の配布というのも今、調整をしているという現状であります。

2 質疑応答

Q:今、冒頭で派遣要請出てないとおっしゃいましたけども、一部報道では、石川県から陸上自衛隊に災害派遣要請が出されたという報道がありますけども、その石川の周辺県も含めて、防衛省・自衛隊としてはまだそういった要請を受けていないということでよろしいですか。

A:まだ、本省としては報告を受けていないですね。ただ、既にこちらはですね、被害状況を速やかに解明しうるようにですね、ある意味、大規模な被害発生を予期して、ファスト・フォース及び主力を派遣して、人命救助活動を速やかに開始している状況ではあります。

Q:今も緊急地震速報が鳴り続いている状況ですけれども、地震の災害対応が長期化が見込まれますが、今、派遣している隊員に加えて、今後、人員を増強していく態勢づくりなどについて伺います。

A:先ほど申し上げたとおり、1,000名が今、準備しているということ、そして8,500名が待機しているという状況なんで、それ以上の必要があれば、また考えていきたいと思います。今の時点では、そういう状況であります。

Q:ファスト・フォースは陸自の部隊かと思うんですけれども、統合任務部隊、統合運用するような部隊、特別編制みたいなものは考えていらっしゃるんでしょうか。

A:まだ統合でははい。まだ最初のファスト・フォースは、金沢の14連隊が出ているということです。あとは10師団のファスト・フォース部隊もですね、こちらは、先の1,000名の枠の方に入ってますけれども、これも今、待機をしているという状況であります。

Q:現在、情報収集中ということですが、現時点で把握している被害状況などありましたら教えてください。

A:被害状況はですね、こちら申し訳ないですが、内閣官房の方に詳細は聞いていただけたらというふうに思います。

Q:念のための確認なんですけれども、今、派遣されている部隊というのは、災害派遣要請に基づいての派遣ではなくて、自主的な派遣ということでよろしいでしょうか。

A:そういうことですね。ある意味、今回、震度7、マグニチュード7.6という、それから、大津波の警報も出ているということでですね、大規模な被害発生を予期して自主的に動いたということになります。

以上