ウクライナへのIT及び地雷除去支援についてでありますが、今般、防衛省・自衛隊は、ウクライナ政府等からの要請を踏まえまして、欧州等の有志国が参加する「ウクライナ支援のためのITコアリション」及び「ウクライナ支援のための地雷除去コアリション」に参加し、IT及び地雷除去の分野で支援を行うことといたしました。防衛省・自衛隊が行う支援の具体的内容については、今後、コアリション参加国との間で調整することになりますが、ウクライナ軍の能力向上を目的とした教育支援等を行う考えです。なお、装備品の提供を行うことは現時点では想定しておりません。ウクライナのニーズに合致し、防衛省・自衛隊の知見・経験を効果的に活用した支援を行う考えです。両コアリションへ参加することにより、我が国によるウクライナ支援の幅が広がるほか、人道的な観点からも意義があると考えています。防衛省・自衛隊としては、今後もウクライナを可能な限り支援していく考えであります。
Q:オスプレイ事故に関連して、昨日、大臣はラップ在日米軍司令官に要請を行いましたが、その後、米側から何か返答はありますでしょうか。また、アメリカの国防総省のシン副報道官は、正式な要請は来ていないという旨の発言をしていますが、その発言に対する大臣の受け止めと、要請に対する大臣の認識を改めて教えてください。
A:私や、また、昨日の午前中の地方協力局長からラップ在日米軍司令官に対しては、国内に配備されたオスプレイについて、捜索救助活動を除き、飛行に係る安全が確認されてから飛行を行うよう要請するとともに、事故の状況等について、早期の情報提供を求めたところであります。その上でですね、米側からは、今朝、CV-22の飛行を現在行っていない。そして、日本に配備されてるすべてのオスプレイは、徹底的かつ慎重な整備と安全点検を行った上で運用されている。事故に関する可能な限り詳細な情報を、透明性をもって共有する旨、説明があったところです。引き続き、私を含む様々なレベルで働きかけを行っていきたいというふうに思っております。それから、後段の米側の御指摘のコメントについて、報道は承知しておりますが、これまで申し上げているとおり、米側に対しては、事故発生を受けて、私や、昨日は、外務大臣からもですね、要請も含めて、国内に配備されたオスプレイについて、捜索救助活動を除き、飛行にかかる安全が確認されてから飛行を行うよう、累次要請をしてきてるところであります。防衛省としては、飛行にかかる安全が確認されなければ飛行を行わないということを、米側に対し、より明確に求めているものであり、適切であるというふうに考えております。今回のような事故の発生は、地域の皆様に大きな不安を与えるものであり、誠に遺憾であります。また、これまでの日本政府の累次の要請にもかかわらず、飛行安全の確認についての十分な説明がない中、オスプレイの飛行が行われていることについては、私自身、懸念を有しているところであります。
Q:CV-22に関しては、今朝の時点で飛行していないということでしたが、アメリカ海兵隊のMV-22は、昨日の15時半の時点までで計20回飛行していることが確認されてますが、今朝の時点での最新の離着陸の回数が分かっていれば教えてください。
A:最新の情報、防衛省、目視情報で確認をしている限りの情報ですけども、事故発生以降、これまでに、米海兵隊のMV-22オスプレイについては、普天間飛行場で計46回、嘉手納飛行場で計4回、米海軍のCMVオスプレイについては、嘉手納飛行場で計6回の離着陸等を確認しましたが、先ほど、米軍とも一致しますが、米空軍CV-22オスプレイについては、離着陸を確認していないと、そういう状況です。
Q:大臣おっしゃったように、米側からですね、慎重かつ徹底した点検と整備等々が行われていて運用されているという米側からの説明ということで御紹介ありましたが、そうすると、例えば、昨日の地方協力局長の要請以降とかに飛んでいるMVだったりは、基本的にそういう徹底した整備等々が行われて飛んでいるというふうに大臣としても御認識なさってるというふうな理解でいいんでしょうか。
A:今朝、情報をそういうふうに頂いたところです。向こうから提供があったところですが、まだまだ、情報提供は十分ではないと思ってますから、引き続き、昨日私も直接働きかけをラップ司令官に行ったところでありですね、引き続き、様々なレベルで、そういった不明な点についての働きかけを行っていきたいというふう思っています。
Q:昨日から今日にかけて飛んでるものは、どういう状態で飛んでるかというのはまだ断定はできないということですか。
A:CVとかMVとかCMVとかではなく、そういうことでなくて、日本に配備されている全てのオスプレイはという、そういう表現でありましたが、それは徹底的かつ慎重な整備と安全点検を行った上で、運用されているという、そういうことであり、引き続き、事故に関する可能な限り詳細な情報を、透明性をもって日本と共有するという、そういう連絡があったところであります。
Q:現時点では、安全が確認されているから飛んでいるというふうに大臣としては認識しているという、そういう理解でよろしいですか。
A:常に米側としては、日本に配備されてるオスプレイは、徹底的かつ慎重な整備と安全点検を行った上で運用しているという、そういうことでありました。
Q:じゃあ特段問題はない。
A:ですので、引き続き、私を含むいろんなレベルがありますので、現場レベルもあります、部隊レベル、様々なレベルでそういった情報提供を求め、そして働きかけも引き続き行っていくということになります。今の時点では、CV-22は、行っていないという明確な返事があったということであります。
Q:今のCV-22の関連なんですが、今アメリカ側の報告は、今飛んでないというか、しばらく、飛ばないという認識なのか、それとも、現時点で飛んでないという事実関係を伝えてきただけなのか、どういう認識で大臣はいらっしゃいますでしょうか。
A:具体的にCV-22は、横田所属の空軍が持つオスプレイですけども、そのCV-22については、現在行っていないという、そういうことなので、具体的なそれ以上のものは情報はありません。実際に行っていないということなんだろうと思います。
Q:大臣が今後、米側に求めていくのは情報提供だけなんでしょうか。それとも、飛ばないで改めて安全確認してってことも求めるんでしょうか。
A:冒頭から申し上げているとおりですね、昨日からもそうですけども、飛行にかかる安全が確認されなければ飛行を行わない、ということを、米側に対しより明確に求めていくつもりであります。
Q:より明確にっていうのは、飛ばないでくれていうこと。
A:飛行に係る安全が確認されなければ飛行を行わないでくれという、そういうことを申し上げております。
Q:そういうあいまいな表現で飛行停止とかって言わないんで、無視されてるんじゃないかなと思うんですけど、いかがでしょうか。より強い言葉で求めていくお考えはないでしょうか。
A:いわゆる捜索救助活動を除き、飛行に係る安全が確認されてから飛行を行うよう要請ということでしたが、それは、つまり、飛行に係る安全が確認されなければですね、飛行を行わないでくれという、そういうことですので、そういったことを明確にしながら説明を求めていきたいというふうに思っています。
Q:改めて確認なんですが、昨日6時に大臣がラップ司令官とお会いになられてから、最新の今の数字でですね、普天間、嘉手納、日本国内で飛んでるオスプレイの離着陸の回数、改めて確認させていただけますでしょうか。
A:先ほどのとは違った分。
Q:大臣が指示をされてから、今日まで、最新まで。
A:私が、夕方要請をした以降の数字ということですが、米海兵隊MV-22オスプレイについては、普天間飛行場で計10回の離着陸を、米海軍のCMVオスプレイについては、嘉手納飛行場では計4回の離着陸等を確認しましたが、同様に、米空軍CV-22オスプレイについては、離着陸を確認しておりません。
以上