防衛大臣臨時記者会見

日時
令和5年9月23日(土)13:47~13:55
場所
陸上自衛隊北熊本駐屯地
備考
陸上自衛隊高遊原分屯地、健軍駐屯地及び北熊本駐屯地視察後の木原防衛大臣臨時会見

1 発表事項

 本日は陸上自衛隊の初度視察ということで熊本にやってきました。まず空港に着いてからですね、高遊原分屯地、そしてその後、健軍駐屯地の西部方面総監部、そして3番目にここ北熊本駐屯地にて、第8師団司令部を視察いたしました。今回、防衛大臣として私が就任してですね、できるだけ早く、ここ熊本は視察したいというふうに思っておりまして、御承知のとおり、南西諸島含むこの地域の防衛体制の強化といのは我が国の防衛にとりまして、非常に大事なところであります。正に喫緊の課題でありまして、そういう中でですね、今日この日が実現したということになります。今回、南西方面の防衛において重要な役割を担う部隊を、防衛大臣としてしっかりとこの目で確認し、そして、その実情を把握することができました。常に緊張感を持ちながらですね、この熊本の部隊というのは、崇高な任務を日々担っているということ、そして、緊張感の中でそういった日頃の業務に取り組む姿勢というのを、実際私は直接この目で確認をすることができたことは、大変有意義だったなというふうに、今、感じているところです。また、本年4月に発生したUH-60JAの墜落事故についてはですね、高遊原分屯地でその部隊を視察し、隊員とも接しですね激励をいたしました。私としては、第8師団の坂本陸将以下10名の御霊に対しては、改めて心から哀悼の誠を捧げたいと思いますし、実際に、ここの北熊本駐屯地にある慰霊室で、あるいは健軍駐屯地にあるですね、慰霊碑にも献花をし、そして記帳をさせていただいたところであります。防衛大臣としては、殉職された全ての隊員の御遺志というのをしっかりと引き継ぎ、また地域と世界の平和と安定に向けて全力で取り組んでいきたいという思いを新たにしたところであります。

2 質疑応答

Q:たった今、木原大臣がおっしゃられた中に思いは含まれているのかとは思うんですけれども、初めての陸上自衛隊の駐屯地、部隊、基地、大臣就任後の視察の中で熊本の地を今回、最初に選ばれた理由を改めてお聞かせください。

A:先ほどと重複しますけれども、この西部方面総監部というのは、九州、沖縄の正に部隊、陸上自衛隊の司令部があるところであり、極めて重要な地域であるということは先ほども申し上げたとおりであります。また、加えて本年4月のですね、ヘリの墜落事故、これもまた8師団隷下のですね第8飛行隊所属のヘリということもあって、その慰霊も兼ねて、また高遊原分屯地にはですね、墜落したヘリのまだ残骸というのは、今まだこれは墜落事故原因究明中ですけれども、それを私も確認をさせていただいたところであります。そういったことからできる限り早い段階でですね、この熊本には来なきゃいけないと思っておりましたが、今日、そういった意味で熊本が実現し、そして司令部を今日見ることができたので、明日は、宮古島、そして石垣島というふうに実際、今度は部隊の現場をですね、視察させていただくという、そういう今日と明日の日程を組ませていただいたところであります。

Q:冒頭の御発言や先ほどの訓示でも再三触れていらっしゃいましたヘリ事故ですが、今後、原因究明中ということですが、悲惨なヘリ事故のような自衛隊、事故等が起きないように、どのように大臣として対応していくおつもりでしょうか。

A:改めて坂本陸将以下10名の隊員の皆様方、その御霊には哀悼の誠を捧げます。御遺族には心からお悔やみを申し上げます。そういった中で現在、陸上幕僚監部に設置された事故調査委員会において、確かな分析に基づく調査結果をお示しできるように、回収されたフライトレコーダーなどもあります。そういった解析を進めて、事故原因の調査を全力で進めているところです。私も、先ほど高遊原分屯地でその機体を確認をいたしました。国民の皆様方にですね、安心していただくためにも、そしてまた、自衛隊に対しての信頼をですね、引き続き信頼をいただくためにも、この事故調査というのをしっかりと進めて、防衛大臣としては、二度とこういった事故が起こらないように、再発防止等を含めて適切な処置をしていきたいと、そういうふうに思っております。

以上