防衛大臣臨時記者会見

日時
令和5年6月3日(土)13:33~13:37(日本時間)
場所
シャングリラホテル
備考
日米韓、日米豪防衛相会談後の浜田防衛大臣ぶら下がり会見

1 発表事項

 日米韓防衛相会談においては、増大する北朝鮮の核・ミサイルの脅威や地域の安全保障問題等について忌憚のない意見交換を行い、日米韓3か国による緊密な連携の重要性を確認することができました。また、3か国間訓練を含め、自由で開かれたインド太平洋を推進するため、協力を深化させる重要性を確認するとともにですね、ミサイル警戒情報のリアルタイム共有について今後数か月中の初期的運用のですね、開始のための更なる進展を得ることで一致をいたしました。その後の日米豪防衛相会談においては、日米豪の戦略の方向性が一致しており、3か国の防衛協力がこれまでになく強固であることを確認するとともに、引き続き3か国による共同訓練や活動を拡大、強化することで一致をいたしました。また、東シナ海や南シナ海情勢についての懸念を共有し、地域の緊張を高める力による一方的な現状変更の試みに反対することを再確認しました。さらに、台湾海峡の平和と安定の重要性を強調するとともに、両岸問題の平和的解決を促すことでも一致をいたしました。今回の会談の成果も踏まえ、引き続き、同盟国、同志国等との協力、連携を深めてまいりたいと考えております。

2 質疑応答

Q:日米韓の防衛相会談について、レーダー情報の共有など日米韓の新たな連携強化によって日本のミサイル防衛システムや国民の安全確保にどのように寄与するお考えでしょうか。

A:今回の会談においてはですね、北朝鮮のミサイル警戒情報のリアルタイム共有について、これまでの検討状況を確認するとともに、今後数か月中の初期的運用の開始に向けてですね、更に進展させることで一致しました。具体的な内容や運用開始時期等については調整中ですが、この取組は、北朝鮮により発射されたミサイルの脅威をですね、探知し評価する各国の能力を向上させるためのものであり、早期に実現できるよう、しっかりと取り組んでまいりたいと思います。また、会談では、北朝鮮の核・ミサイルの脅威に対する3か国の対応の強化やそれらの脅威の抑止のため、対潜戦訓練やミサイル防衛訓練を含む訓練を定例化していくこととしました。これらの訓練について、可能な限り早期に実施し、日米韓の3か国の連携を強化してまいります。

以上