防衛大臣臨時記者会見

日時
令和5年5月31日(水)09:35~09:40
場所
防衛省A棟1階エントランス
備考
北朝鮮による弾道ミサイル発射事案後の浜田防衛大臣臨時会見

1 発表事項

 北朝鮮は本日6時28分頃、北朝鮮西岸の東倉里付近から、1発の弾道ミサイルの可能性があるものを、南方向に向けて発射しましたが、6時35分頃、黄海上空で消失したものと推定をしております。また、この発射は、北朝鮮が予告した期間内で、予告した方向に発射したものですが、黄海上空で消失し、宇宙空間への何らかの物体の投入はされていないものと推定しています。詳細については、現在分析中であります。今回の発射について、防衛省から、政府内、関係機関に対して、速やかに情報共有を行いました。現在までのところ、航空機や船舶から被害報告等の情報は確認されておりません。防衛省としては、関連情報の収集と分析に努め、緊張感をもって警戒監視等の対応に引き続き、万全を期してまいりたいと考えております。

 

2 質疑応答

Q:飛行距離や高度など、分かっていることはありますでしょうか。

A:その点については、現在分析中でありますので、また詳しく分かりましたら報告したいと思います。

Q:台風の影響で、一部PAC-3展開できてない中での北朝鮮が発射したという事態になったんですけれども、これについてどう考えていらっしゃるか、伺えますでしょうか。

A:今回の発射についてはですね、我々としては、当初から衛星であれ、何であれ、我々とすればこういったものに対して、国連の決議違反でもあるわけでありますので、我々としては、これを認められないということは常に申し上げておりましたし、今回どのようなことがあっても、我々としては、これに対応するための態勢を今まで敷いてきたわけでありますので、そういった意味合いについて、今回、このような状況になったということは、我々とすれば、態勢は十分にとっておりましたので、それは対応としては良かったと思いますが、結果が消失したということでありますので、これからまた分析をしっかりしていきたいというふうに思っています。

Q:北朝鮮側は、2回目の発射の可能性に言及しているようですけれども、日本政府として、現状2回目の発射があるというふうにお考えでしょうか。分析をお願いします。

A:色々な発表に対してのことについてはですね、我々いちいちコメントをすることは避けさせていただきたいと思いますが、防衛省としては、引き続き必要な態勢を構築していきたいというふうに考えております。

Q:北朝鮮側は、当初6月すぐに打ち上げるというような言い方もしていましたけれども、今日打ち上げたことについては、どのように分析されているでしょうか。

A:一応、その公表した期間内に発射したということであることは間違いのないことであります。ただ、まだ期間残っておりますので、それは我々とすれば、対応はしっかりしていきたいというふうに考えております。

Q:現在、破壊措置命令継続中だと思いますが、今後、どういったタイミングで終了させる予定なんでしょうか。

A:まだ、今そのようなことを判断する時ではないというふうに思っています。

Q:石垣島のPAC-3は、予定されていた場所には展開してないんですけれども、駐屯地内など別の場所に展開していたという認識でしょうか。

A:基本的にはですね、我々とすれば、この運用の詳細についてですね、お答えすることはいたしませんが、この破壊措置命令に基づいてですね、あらゆる事態に対応できるように、今後また、情報収集、警戒監視に全力を挙げるとともにですね、各情報を踏まえた総合的な分析・評価に基づいてですね、引き続き適切な態勢を構築していきたいというふうに考えております。

Q:PAC-3の撤収の予定は、考えられてますでしょうか。

A:今、この時点でお答えすることはいたしません。

Q:先ほどの回答で必要な態勢を構築していきたいとのことでしたけれども、自衛隊の今後の態勢について何か変更があるのかお願いいたします。

A:今の北朝鮮の発表した6月11日まで、今日からですねあったわけでありますので、我々とすれば、少なくともその間は、その態勢というのはですね、今までどおりということになろうかと思います。

以上