防衛大臣記者会見

日時
令和5年5月16日(火)09:08~09:14
場所
防衛省A棟11階第1省議室
備考
浜田防衛大臣閣議後会見
動画版

1 発表事項

 なし。

2 質疑応答

Q:北朝鮮が軍事偵察衛星の打ち上げを期間内に終えるよう準備を急ぐと表明してから間もなく1か月になります。当初は4月末までに踏み切るとの見方もありましたが、防衛省として、現状どのように分析しておられますでしょうか。また、日本領域内への落下に備え、大臣から自衛隊に破壊措置準備命令を出されており、南西諸島では既にPAC-3が展開されていますが、状況が長期化した場合、これらの措置はどのようになるのでしょうか。

A:防衛省としては、北朝鮮の軍事動向について平素から重大な関心をもって情報収集・分析に努めているところですが、個々の具体的な情報の内容についてはですね、事柄の性質上、お答えは困難であります。また、今般の沖縄県地区へのPAC-3部隊の展開などは、弾道ミサイル等に対する破壊措置を命じる可能性がないと判断された場合に終了することになると考えております。引き続き米国、韓国等とも緊密に連携しながら、情報収集・分析等に全力を挙げる中で、必要な態勢について、適切に判断してまいりたいと考えております。

Q:佐賀空港へのオスプレイ配備計画について伺います。昨日、駐屯地予定地の名義人である県有明海漁協が、正式に土地の売却を決定しました。大臣の所感と今後の売買契約の締結時期や、工事着手の時期など伺えましたらお願いします。

A:5月15日、佐賀県有明海漁協の理事会において、駐屯地予定地の売却を決定していただいたところであり、関係者の皆様には感謝を申し上げます。防衛省としては、用地取得後速やかに着工できるよう準備を進めているところであります。その一環として、5月2日に工事の契約を締結しており、今後、所要の準備等を行った上で、現場での作業に着手する計画であります。

Q:防衛力整備の財源確保法案についてお伺いします。今週、採決が見込まれて、衆院通過が見込まれております、今、財務大臣の不信任案が出てどうなるか分かりませんが、今回、この法案に関してですね、国民の中での防衛費増額にともなう防衛増税について反対論が今も多くあると思います。大臣は、この防衛力の財源について国民の理解、今回のこの法案審議を通じて得られたとお考えでしょうか。また、もし得られてないと考える場合、特に、増税反対の声などが多い要因などについてどのように考え、今回の国会審議の中で大臣そういった要因を解消するために説明を尽くされたのか、お考えを教えていただけますでしょうか。

A:抜本的に強化される防衛力は、将来にわたって維持・強化していかなければならず、この防衛力を安定的に支えるためには、しっかりとした財源が必要であると考えております。今般の財源確保法案については、防衛力の抜本的強化に必要な財源を確保するという法律の趣旨について、国民の皆様にも御理解・御支持いただけるよう、防衛省としても引き続き最大限努力をしてまいりたいというふうに考えているところであります。

Q:大臣として、国民の防衛力の財源の理解というのはすでに得られたと考えられてますでしょうか。そこはいかがですか。

A:我々としては、できる限りの説明をしてきたつもりでもありますし、我々とすればこの説明というものが足りるまで、また、御理解していただくまで、これは努力していかないかん問題だと思っております。そのことは、今、ここで言えることとしては、我々の努力がまだ足りないのは事実であると思いますし、これからもしっかりしていきたいというふうに考えます。

Q:他社さんの調査で申し訳ないですけども、直近の調査で特に防衛の増税についてはですね、今も反対の声が多いと思います、この要因については大臣どのようにお考えですか。

A:そういった御意見もあることは、当然この調査の中でもあるということだというふうに思いますけど、我々色々な形で財源をですね、捻出をするための努力をですね、今していただいている最中でありますので、防衛省としてもですね、自らが大胆な資源の最適配分にですね、取り組んで防衛力整備の一層のですね、効率化・合理化を徹底してまいりたいと考えているところであります。

以上