防衛大臣記者会見

日時
令和5年4月14日(金)09:04~09:13
場所
防衛省A棟11階第1省議室
備考
浜田防衛大臣閣議後会見
動画版

1 発表事項

 なし

2 質疑応答

Q:最初に幹事社から2点お伺いいたします。1点目が、北朝鮮が発射したミサイルに関してです。北朝鮮は今朝、昨日のミサイルが固定燃料を使用したICBMで試験に初めて発射したと発表しています。防衛省の分析で新たに分かったことはありますでしょうか。2点目、続けてお聞きいたします。陸自のヘリの事故の捜索状況に関してですが、機体の主要部分や要救助者が水中で発見されたという報道がありますが、捜索状況について教えてください。お願いいたします。

A:本日の北朝鮮メディアによる、北朝鮮が昨日、固体燃料推進の新型ICBM「火星18」型の初試験発射を行った旨の発表については承知をしておりますが、その一つ一つにコメントすることはいたしません。その上で申し上げれば、北朝鮮はこれまでにも、固体燃料推進のICBMなどの開発に言及してきており、これらの実現を優先課題に掲げて研究開発を進めているものとみられます。詳細については現在分析中ですが、北朝鮮が昨日発射した弾道ミサイルが、新型のICBM級弾道ミサイルであった可能性も含め、引き続き、総合的、専門的な分析を進めてまいります。そして捜索状況ですね。現在、自衛隊の航空機、艦艇による捜索、海上保安庁の航空機、巡視船による捜索、陸上部隊による沿岸部の捜索を引き続き懸命に行っているところであります。本件事故については、国民の皆様には大変な心配をお掛けしているところであります。捜索の結果、発見された事柄についても、様々な確認を通じて可能な限り正確性を担保した上で、速やかに情報提供を行ってきているところであります。この点、これまでの例えば、燃料タンクらしきものを含む機体の部品や、航空ヘルメットなどの発見についてお知らせしてきておりますが、現時点では、報道されているような事柄も含め、捜索による新たな発見等についてお知らせできる段階ではないことを御理解いただければと思います。いずれにせよ、防衛省としては、引き続き、行方不明となっている隊員の捜索に全力を尽くしてまいりたいと考えております。

Q:北朝鮮のミサイルに関連してなんですけれども、北朝鮮側の報道では一段目のエンジンを標準の弾道で二、三段目をロフテッド軌道で、飛ばしたというふうにありますけれども、こうした飛ばし方の可能性を防衛省としても把握してらっしゃるのかということと、あと、今回、そのレーダー消失との関連があるとみているのか、分析をお願いします。

A: 今、おっしゃった点については、現在分析中ということでありますので、この点については、もう少し時間をいただければというふうに思います。

Q:ミサイルについて、昨日の自民党の国防部会の方で、防衛省側から消失した理由について、高高度だったためという説明があったとブリーフがあったんですけれども、その辺り、もし分かっていることがございましたら御説明いただけますでしょうか。

A:国防部会でそういう議論があったということですか。

Q:そのようなブリーフがあったと承知をしているんですけれども。

A:その点について、私が今、把握をしているところがなくてですね、申し訳ないと思いますが、いずれにしても、詳細についてはですね、今、分析中でありますので、お時間をいただければというふうに思います。

Q:関連なんですけれども、昨日の北朝鮮の弾道ミサイルで、当初、防衛省の予測では、北海道周辺に落下の可能性があるということでしたが、PAC-3やイージス艦で迎撃態勢をとれる状態だったのかということを確認させてください。

A:いずれにしても、我々とすると、常にこの迎撃態勢というかですね、破壊措置命令が出てるわけでありますので、基本的に我々とすると常にレーダーでこれを追っておるわけでありますし、常にその態勢はですね、採っているわけでありますので、いずれにしてもその態勢にあったということは間違いないことだと思います。

Q:今、大臣も言及あったその破壊措置命令ですけれども、今、常時発令されているかと思うんですけれども、これ、総理の承認を得て防衛大臣が命じるという立て付けですけれども、北海道に落ちる可能性があったっていうことが推定された時点で、浜田大臣の頭の中に、この破壊措置に至る判断はこの選択肢にあったのか、破壊措置をとることもあり得たというふうに感じていらっしゃるのか教えてください。

A:実際に破壊措置命令について、発出しているかはですね、また、具体的などのような自衛隊の態勢を構築していくかについてはですね、我が国の情報収集・分析能力や自衛隊の運用などが明らかになることから、その点については、お答えを差し控えさせていただきたいと思います。

Q:沖縄の嘉手納基地への米軍戦闘機の巡回配備についてお伺いします。アメリカの国防総省が昨年ですね、嘉手納基地所属のF-15を退役させて、代わりにF-22などを巡回配備する方針を明らかにしましたが、今年3月末から4月初めにかけてですね、配備されていたF-22などがアメリカの本国に帰還して、代わってF-35AやF-15Eが配備されたとみられています。このF-35AやF-15Eの巡回配備の機数や配備期間、またアメリカ側の狙いなど、防衛省として把握している状況をお願いします。

A:ご質問の嘉手納基地への米軍戦闘機の巡回配備についてはですね、米側から能力強化が必要となっているF-15の退役に伴う一時的な展開であるとの説明を受けております。なお、この機数を含め、嘉手納飛行場の最終的な体制については、現行の部隊を、より高い能力を有する部隊に置き換えるため、現在、米側において様々なオプションを検討していると承知をしております。防衛省としては、今般の米側の計画は、一層厳しさを増す安全保障環境に対応し、日米同盟の抑止力・対処力を維持・強化する一環として行われるものであり、日米同盟にとって重要な取組であると考えております。

Q:陸自ヘリの捜索についてお伺いいたします。現在、機体が見つかったとされている所を重点的に調べていると聞いておりますけれども、発見された場所、詳しい場所ですとか、水深についてお知らせいただけませんでしょうか。

A:それは、もう一度現場の方から説明させるようにしたいと思います。

Q:あと、これからの捜索ですとか、引き揚げについて、計画だとか、飽和潜水士の投入であるとかですね、今後のやる内容について把握されていることがありましたらお知らせください。

A:今、御指摘の点についてはですね、今、我々とすれば当然、今おっしゃたようなことは今後、対応していくことになろうかというふうに思います。

以上