防衛大臣記者会見

日時
令和5年3月17日(金)09:31~09:36
場所
参議院分館1階エントランス
備考
浜田防衛大臣閣議後会見

1 発表事項

 明日、ドイツのピストリウス国防大臣との間で、日独防衛相会談を実施をします。ドイツの国防大臣の訪日は約16年ぶりとなります。ドイツは、近年インド太平洋地域への関与を目に見える形で深めており、「自由で開かれたインド太平洋」の維持・強化に向けた日独防衛協力・交流や、両国の安全保障・防衛政策について、意見交換をしたいと思っております。

2 質疑応答

Q:昨日のですね、日英伊防衛相会談について2点お伺いいたします。まず、会談初めてでしたが、その成果についていかがお考えでしょうか。また3か国で共同で進めております、次期戦闘機事業についてどのように加速させる考えか、改めてお伺いいたします。

A:昨日夕刻、ウォレス英国防大臣とクロセット伊国防大臣との間で、初めて3か国の防衛大臣が対面する日英伊防衛相会談を実施しました。この会談で、2035年度までの次期戦闘機の開発完了を目指すため、3か国の結束と開発に向けた強い意志を確認することができました。また、次期戦闘機の開発を担当する三菱重工、英国のBAE社、イタリアのレオナルド社の代表を招いて意見交換を行い、政府・企業が一体となって緊密に協力していく点についても確認することができました。防衛省としては、この会談結果も踏まえ、3か国の緊密な協議を通じて、我が国の改修の自由や国内生産・技術基盤をしっかりと確保しつつ、最新鋭の次期戦闘機を着実に開発していきたいと考えております。

Q:昨日の日韓首脳会談に関してなんですが、日韓、日米韓での安保協力を力強く推進していく重要性を確認したというメッセージがありましたけれども、具体的に日韓間の防衛協力をどう進めていくか、現状で大臣のお考えをお聞かせください。

A:北朝鮮の核・ミサイルをめぐる状況を含め、日韓両国を取り巻く安全保障環境が厳しさと複雑さを増す中、日韓、日米韓の連携はですね益々重要となっていると考えます。そのような中、昨日行われた日韓首脳会談において、両首脳は、政治・経済・文化など多岐にわたる分野で政府間の意思疎通を活性化していくことで一致をし、具体的には、安保対話等の再開などを進めていくこととなっております。現在、日韓防衛当局間には様々な課題がありますが、このような日韓関係を健全な関係に戻す大きな流れの中で、防衛省・自衛隊としては、防衛当局間の懸案の解決のため、韓国側と緊密に意思疎通を図っていきたいと考えております。

Q:昨日発射された北朝鮮のミサイルについて、今朝、火星17の発射訓練との報道もありましたけれども、何か更新すべき情報がありましたら、お願いいたします。

A:現時点までに得られた情報を総合的に勘案すると、北朝鮮が昨日発射した1発のICBM級弾道ミサイルは、昨日11月18日などに発射した新型ICBM級弾道ミサイル「火星17」型と同型のものと推定をしております。昨日発射された弾道ミサイルは、飛翔軌道に基づいて計算すると、弾頭重量等によっては1万5,000kmを超える射程となり得るとみられ、その場合、米国全土が射程に含まれることになります。北朝鮮は、昨日も含め、これまでICBM級弾道ミサイルの発射を繰り返して強行してきており、兵器としてのICBMの実現を追求しているとみられ、北朝鮮のこうした行動は、我が国、地域及び国際社会の平和と安全を脅かすもので、断じて容認できません。防衛省・自衛隊としては、引き続き米国・韓国等とも緊密に連携しながら、必要な情報の収集・分析及び警戒監視に全力を挙げ、我が国の平和と安全の確保に万全を期してまいりたいと考えております。

下線部:大臣発言中、昨日(誤)を昨年(正)に修正

以上