防衛大臣記者会見

日時
令和5年1月23日(月)10:14~10:20
場所
防衛省A棟11階第1省議室
備考
浜田防衛大臣閣議後会見

1 発表事項

 なし

2 質疑応答

Q:特定秘密の漏えい問題についてお伺いします。衆議院の情報監視委員会は防衛大臣に対して、初めて改善を求める勧告を出しましたが、大臣の受け止めを聞かせてください。また、勧告の内容や今後の対応についてお聞かせいただけたらと思います。

A:昨年末に公表した海上自衛隊における特定秘密等漏えい事案を受け、20日に、衆議院情報監視審査会から勧告がありました。これは、国会法第102条の16の規定に基づき、衆議院議長から私に対して行われたものであり、再発防止に向けた様々な措置の徹底や、実施した措置に関する報告の要請を内容とするものであります。本勧告は、特定秘密保護法施行以降、情報監視審査会による初の勧告と承知しており、防衛省としても、深刻に受け止めております。今般の事案については、私から再発防止に関する指示を発出するとともに、現在、副大臣を長とする再発防止検討委員会において、防衛省全体で議論を行っております。本勧告の内容も十分に踏まえ、引き続きスピード感をもって、再発防止の徹底に向けた検討を進めてまいりたいと考えております。

Q:一部報道で、陸上自衛隊の沖縄訓練場に設置を検討している補給拠点について、5年後の令和9年度末までに、ロケット弾や迫撃砲などの弾薬を保管する火薬庫を設ける方針だと報じられています。計画に2年、工事に2年、火薬庫の建設に1年などと報じられていますが、この事実関係やスケジュール感などお願いします。

A:南西地域の防衛体制の強化はですね、喫緊の課題であります。事態生起時等において、平素から南西に配備されている部隊及び南西に展開した部隊の活動を迅速かつ継続的に支援するため、沖縄訓練場の敷地内に補給処支処を新編し、火薬庫を整備することを計画をしております。また、自衛隊の持続性・強靱性を強化するため、火薬庫の確保が重要な課題となっており、日米間で検討を進めてきた結果、本年1月の日米「2+2」において、平成15年から共同使用を行っている嘉手納弾薬庫地区の追加的な共同使用を確認しました。具体的には、嘉手納弾薬庫地区における既存の火薬庫3棟を陸上自衛隊が新たに共同使用するべく、日米間での調整を実施してまいります。防衛省としては、引き続き南西諸島における防衛体制を目に見える形で強化をしてまいりたいと考えておるところであります。

Q:鹿児島県の海自鹿屋航空基地での米無人機MQ-9の運用開始から2か月がたちましたけれども、防衛省側が地元の鹿屋市との確認書の中で明記した民間事業者との連絡会がいまだに設けられていないのですが、その理由と設置の予定があるのだとしたら、その時期のめどをお願いします。また、市が求めた米軍の通勤用のバスもいまだに運行していないんですけれども、その今後の対応をお願いします。

A:九州防衛局鹿屋現地連絡所と地元関係事業者とのですね、連絡会については、現在、鹿屋市との間で検討しておりまして、引き続き、鹿屋市や関連する事業者の方々の御要望をお伺いしながら、対応してまいりたいというふうに考えております。 また、米軍関係者の通勤についてはですね、確認書に記載したとおり、公用車等を利用するなど、可能な範囲でまとまった人数で通勤を行っていると承知しており、その旨鹿屋市にも御説明をしております。防衛省としては、米軍無人機MQ-9の鹿屋航空基地における一時展開に関し、引き続き地元関係者の方々の御要望をお伺いをしながら適切に対応してまいりたいと考えておるところであります。

Q:地元の民間事業者との連絡会なんですけれども、これは設置する方向で今、検討を進めてらっしゃるということでよろしいんでしょうか。

A:この件については、市の方と業者さんの方との間の話合いもあり、その結果を我々も見ながらですね、これに対応していくことになろうかというふうに思っております。

Q:もう1点。2か月今、たってるんですけれども、MQ-9の運用状況については、どのように受け止めてらっしゃいますか。

A:この件については、また細かなことであればですね、事務局の方に聞いていただければというふうに思います。

Q:MQ-9の運用が今、順調にいっているのかどうかという受け止めをお伺いしているんですけれども。

A:今のところ問題があるとは聞いておりません。

以上