防衛副大臣臨時記者会見

日時
令和4年12月18日(日)12:27~12:30
場所
防衛省A棟1階エントランス
備考
北朝鮮による弾道ミサイル発射事案後の井野防衛副大臣臨時会見

1 発表事項

 こちらの方で把握している事情、御説明申し上げます。北朝鮮は、本日11時台、2発の弾道ミサイルを発射しました。詳細については、現在分析中ですが、落下したのはいずれも朝鮮半島東側の日本海で、我が国の排他的経済水域外であります。飛翔距離については、以下のとおりと推定をしております。1発目、11時11分頃、北朝鮮西岸付近から東方向に向けて発射し、最高高度約550km程度で、約500km程度飛翔しました。2発目ですが、11時52分頃、北朝鮮西岸付近から東方向に向けて発射し、最高高度約550km程度で、約500km程度飛翔であります。なお、我が国の領域や排他的経済水域への弾道ミサイルの飛来は確認されておりません。北朝鮮は今年に入ってから、かつてない頻度でのミサイル発射を繰り返し、朝鮮半島、そして地域の緊張を著しく高めています。北朝鮮による、急速に挑発をエスカレートさせる一連の行動は、我が国、地域及び国際社会の平和と安全を脅かすもので、断じて容認することができません。関連する安保理決議に違反するものであり、我が国として、北朝鮮に対し、北京の大使館ルートを通じて厳重に抗議し、強く非難をいたしました。本件については、総理に直ちに報告を行い、国民への迅速・的確な情報提供などの指示がありました。これを受け、防衛大臣からも指示があり、関連情報の収集と分析に努め、緊張感をもって警戒監視等の対応に万全を期しているところであります。引き続き、米国・韓国などの関係国と緊密に連携して対応してまいるとこであります。

2 質疑応答

Q:前回の発射がちょうど、1か月前ということで、また、今年に入って35回目ということになります。今回の発射の狙いをどのように見てらっしゃるか、お願いできますでしょうか。

A:繰り返しになり恐縮ですけども、現在分析中でありますので、これから詳細が分かった時点で、また発表していきたいというふうに思っております。

Q:改めてなんですが、船舶、航空機への被害等は無いということでいいのかと、変則軌道等の可能性はありますでしょうか。

A:まず、現時点での被害等の報告はいただいておりません。次いで軌道になりますけども、こちらは一応現時点での確認している情報では、変則ではなく、通常軌道と言いましょうか、放物線を描くような軌道であったというふうに確認をしているとこであります。いずれにしても、現時点での情報です。

以上