防衛大臣臨時記者会見

日時
令和4年11月9日(水)16:11~16:15
場所
防衛省A棟1階エントランス
備考
北朝鮮による弾道ミサイル発射事案後の浜田防衛大臣臨時会見

1 発表事項

 北朝鮮は、本日15時31分頃、北朝鮮西岸付近から、1発の弾道ミサイルを、東方向に向けて発射いたしました。詳細については現在分析中でありますが、最高高度約50km以下の極めて低い高度で、約250km程度飛翔し、落下したのは朝鮮半島東岸付近のわが国の排他的経済水域外であると推定をしております。今回の発射について、防衛省から、政府内及び関係機関に対して、速やかに情報共有を行いました。現在までのところ、航空機や船舶からの被害報告等の情報は確認されておりません。北朝鮮は、今年に入ってから、かつてない高い頻度でのミサイル発射を繰り返し、朝鮮半島、そして地域の緊張を著しく高めております。北朝鮮による、急速に挑発をエスカレートさせる一方的な一連の行動は、わが国、地域及び国際社会の平和と安全を脅かすもので、断じて容認できるものではありません。関連する安保理決議に違反するものでもあり、わが国として、北朝鮮に対し、北京の大使館ルートを通じて厳重に抗議をし、強く非難いたしました。本件について、総理には直ち報告を行い、国民への迅速・的確な情報提供等の指示がありました。これを受け、私からも指示を出し、関連情報の収集と分析に努め、緊張感をもって警戒監視等の対応に万全を期すこととしているところであります。引き続き米国・韓国等の関係国と緊密に連携して対応していくとともに、わが国の防衛力の抜本的強化について、いわゆる「反撃能力」も含めあらゆる選択肢を排除せず現実的に検討を進めてまいります。

2 質疑応答

Q:冒頭2問お伺いいたします。まず1問目が、弾種など分析進んでいることありましたらお教えください。

A:今のところ、所要の情報を基に総合的、専門的な分析を行う必要がありまして、現時点で確たることをお答えすることが困難であります。

Q:2問目お伺いいたします。先日の土曜日に防衛省からの発表ありませんが、韓国軍から黄海に向けてミサイル発射したとの発表もありました。それも含めて、防衛省としては今年32回目の発射なのか、31回目の発射なのか、そのあたりお聞かせください。

A:今年に入って、2022年に入ってからですね、巡航ミサイルの発射発表も含めればですね、今回で32回目ということです。

Q:飛行については変則軌道の可能性などはいかがでしょうか。

A:それについても、ただいま分析中でありまして、今ここでお答えするものはございません。

Q:32回目というお話なんですが、そうしますと先週の5日の土曜日のですね、ミサイル発射について防衛省はどういうご見解なんでしょうか。

A:ミサイル発射兆候を含む、北朝鮮の軍事動向についてはですね、防衛省として平素から重大な関心をもって情報収集・分析に努めておりますが、事柄の性質上、これ以上のですね、詳細についてはお答えが困難であることをご理解いただきたいと思います。

以上