防衛大臣記者会見

日時
令和4年11月8日(火)09:38~09:42
場所
参議院分館1階エントランス
備考
浜田防衛大臣閣議後会見

1 発表事項

 なし

2 質疑応答

Q:一部報道で、海上保安庁と海上自衛隊が海洋監視用の無人航空機を来年度にも共同運用する方向との報道がありましたが、調整状況と共同運用に関する大臣の受け止めをお願いします。

A:海上自衛隊では、現在有人機で実施している警戒監視等の任務の一部をですね、将来的に無操縦者航空機で代替可能か検証すべく、令和5年度から、八戸飛行場においてシーガーディアンを用いた試験的運用を開始することとしております。また、海上保安庁は、先月より、八戸飛行場において、シーガーディアンの運用を開始しており、海自・海保それぞれが取得した情報の共有や、施設の相互利用を通じた運用の効率化を図ることとしております。他方で、ご指摘の報道にあるように、海保のシーガーディアンについて、海保が使用しない時間帯に海自が試験的に活用するといった共同運用を行う方向で調整しているという事実はございません。いずれにしても、現下の厳しい安全保障環境において、海自・海保の連携を強化することは極めて重要だと考えております。海自・海保それぞれによる無操縦者航空機の運用を通じて政府として海洋状況把握能力の抜本的な向上に努めてまいりたいと考えております。

Q:沖縄県の米軍那覇港湾施設に海兵隊のオスプレイ3機が陸揚げされました。これに関して、沖縄県や那覇市は軍港での離着陸をしないように改めて求めているんですけれども、防衛省として米側に申し入れるですとか、対応されたことや、または検討されていることがあれば教えてください。

A:11月6日から、MV-22オスプレイ3機が、那覇港湾施設に駐機していることは、沖縄防衛局において確認をしており、各関係自治体にもお知らせをしております。その上で、今回のように、MV-22オスプレイが、船舶での輸送のために、那覇港湾施設を使用することは、港湾施設への輸送対象の輸出入の一環であることから、那覇港湾施設の使用主目的である港湾施設としての形態に合致するものと考えております。なお、米側に対しては、MV―22オスプレイを普天間飛行場へ飛行させる場合は、安全面に最大限配慮し、可能な限り海上を飛行するよう求めているところであります。防衛省としては、得られた情報を速やかに関係自治体にお知らせするなど、引き続き、適切に対応してまいりたいと考えておるところであります。

Q:11月5日にですね、韓国軍が北朝鮮がミサイルを4発発射したと発表していますが、防衛省はこれについての見解はございますでしょうか。また、あわせてですね、11月3日のJアラートの対象になった飛翔体について、更なる分析があれば教えてください。

A:ご指摘の発表については承知をしておりますけれども、北朝鮮メディアによる発表の一つ一つにコメントすることはいたしません。防衛省としては、北朝鮮の軍事動向について、引き続き、米国・韓国とも緊密に連携しながら、必要な情報収集・分析及び警戒監視に全力を挙げてまいります。先日、日本海上空にてレーダーから消失したことが確認された旨公表しているものの詳細については、ICBM級の可能性がある弾道ミサイル1発を含む、発射を公表した3発の弾道ミサイルとの関係があるかどうかも含め、現在分析中であります。

下線部:大臣発言中、輸出入(誤)を搬出入(正)に修正

以上