防衛大臣臨時記者会見

日時
令和4年11月3日(木)22:33~22:37
場所
防衛省A棟1階エントランス
備考
北朝鮮による弾道ミサイル発射事案後の浜田防衛大臣臨時会見

1 発表事項

 北朝鮮は本日21時台、北朝鮮内陸部から、3発の弾道ミサイルを東方向に向けて発射いたしました。詳細については現在分析中ですが、落下したのはいずれも朝鮮半島東側の日本海のわが国の排他的経済水域外であり、飛翔距離等については以下のとおりと推定をしています。まず、21時34分頃発射し、最高高度約150km程度で、約500km程度飛翔したとみられます。そして、21時39分頃再び発射をし、最高高度約150km程度で、約500km程度飛翔しました。次に、21時42分頃発射し、最高高度約150km程度で、約500km程度飛翔ということでございます。防衛省は、政府内及び関係機関に対して、速やかに情報共有を行いました。現在までのところ、航空機や船舶から被害報告等の情報は確認されておりません。北朝鮮は、今年に入ってから、かつてない高い頻度でのミサイル発射を繰り返しているのに加え、昨日の23発以上に及ぶミサイル発射や、本日のICBM級の可能性があるものを含む弾道ミサイルの発射など、今般、朝鮮半島、そして地域の緊張を著しく高めております。北朝鮮による、急速に挑発をエスカレートさせる一連の行動は、わが国、地域及び国際社会の平和と安全を脅かすもので、断じて容認できるものではありません。関連する安保理決議に違反するものでもあり、わが国として、北朝鮮に対し、北京の「大使館」ルートを通じて厳重に抗議をし、強く非難いたしました。総理には、本件について直ちに報告を行い、引き続き、情報収集・分析に全力を挙げ、国民に対して、迅速・的確な情報提供を行うこと、航空機、船舶等の安全確認を徹底すること、現下の状況、情勢を踏まえ、不測の事態に備え、万全の態勢をとること、の3点について指示がありました。これを受け、私から一層の緊張感をもって引き続き、情報収集・警戒監視に万全を期すよう指示を出しました。その後、関係幹部会議を開催するなど、対応に万全を期しているところであります。防衛省としては、引き続き関連情報の収集と分析に努めるとともに、緊張感をもって警戒監視に万全を期してまいります。米国、韓国を始めとして、関係国と緊密に連携をしながら、国民の生命、そして平和な暮らしを断固守り抜く決意であります。こうした状況を踏まえ、いわゆる「反撃能力」も含め、あらゆる選択肢を排除せず現実的に検討し、今後とも防衛力の抜本的な強化に取り組んでまいります。

2 質疑応答

Q:韓国軍は、短距離と言っていますが、弾種は短距離ということで。

A:ただいま分析中であります。

Q:米韓合同演習の終焉に差し掛かったところでこのような北朝鮮の挑発的なミサイルの発射の繰り返しに大臣どう受け止められているかお聞かせください。

A:あくまでも北朝鮮側からのこういった弾道ミサイルの発射というのは、我々としてはとても許すわけには参りませんので、我々としては、冷静かつ沈着にですね、いろいろな行動をとっていかなければならないというふうに考えております。

Q:3発とも、高度と飛距離同じということなんですけども、同じ種類のミサイルの可能性が高いと見ていらっしゃるんでしょうか。

A:それも分析中であります。ただ、距離、高度、これは一緒であるのは、間違いの無いことでありますので、また更に分析をしていきたいというふうに思います。

Q:午前中に、朝方に発射しましたですね、ICBM級の弾道ミサイルですとか、あとJアラート発出するに至った飛翔体についてその後何か分析状況あればお願いします。

A:まだ、私のところにも報告はございませんので、分析中であります。 

以上