防衛副大臣臨時記者会見

日時
令和4年10月9日(日)03:06~03:10
場所
防衛省A棟1階エントランス
備考
北朝鮮による弾道ミサイル発射事案後の井野防衛副大臣臨時会見

1 発表事項

 北朝鮮は本日1時台、北朝鮮東岸付近から、2発の弾道ミサイルを、東方向に向けて発射しました。詳細については現在分析中でありますけれども、落下したのは朝鮮半島東側の日本海であり、いずれもわが国の排他的経済水域外と推定されます。飛翔距離等については以下のとおりと推定され、また、発射場所が海上である可能性も含め、引き続き分析中であります。1発目ですけれども、1時47分頃、北朝鮮東岸付近から東方向に向けて発射し、最高高度約100km程度で、約350km程度飛翔、2発目、1時53分頃、北朝鮮東岸付近から東方向に向けて発射し、最高高度約100km程度で、約350km程度飛翔、今回の発射については、防衛省から、政府内及び関係機関に対し、速やかに情報共有を行いました。現在までのところ、航空機や船舶からの被害報告等の情報は確認をされていません。北朝鮮については、特に今年に入ってから、かつてない高い頻度で、かつ新たな態様でのミサイル発射を繰り返しております。ここ数日も立て続けに弾道ミサイルを発射しており、9月末からの短期間でも今回で7回目と、挑発を執拗かつ一方的にエスカレートさせています。一連の北朝鮮の行動は、わが国、地域及び国際社会の平和と安全を脅かすものであり、断じて容認できません。関連する安保理決議に違反するものであり、わが国として、北朝鮮に対し、北京の大使館を通じて厳重に抗議し、強く非難をいたしました。総理には、本件について直ちに報告を行い、情報収集・分析に全力を挙げ、国民に対し、迅速・的確な情報提供を行うこと、航空機、船舶等の安全確認を徹底すること、不測の事態に備え、万全の態勢をとることの3点について指示がありました。また、防衛大臣からは、米国等と緊密に連携しつつ、情報収集・分析に全力を挙げること、不測の事態の発生に備え、引き続き警戒監視に万全を期すことについて指示が出され、その後、私のもとで関係幹部会議を開催するなど対応に万全を期しております。防衛省としても、引き続き関連情報の収集と分析に努めるとともに、警戒監視に万全を期してまいります。米国、韓国を始めとして、関係国と緊密に連携しながら、国民の生命、そして平和な暮らしを断固守り抜く決意であります。こうした状況を踏まえ、いわゆる「反撃能力」も含めあらゆる選択肢を排除せず検討し、今後とも防衛力の抜本的な強化に取り組んでまいります。

2 質疑応答

Q:弾種を把握されているかと、それからこの未明の時間に放ったことについてどのように考えているか教えてください。

A:弾種等についても現在やはり分析中でございますので、正確なことは申し上げるのは控えさせていただきたいと思います。なお、深夜等についても、確たる北朝鮮の意図等についても現時点で申し上げることができないものでありますので、また情報が入り次第と言いましょうか必要な情報が提示できるようになりましたらまたお知らせしたいと思います。

Q:先ほど海上からの発射の可能性も含めというお話もありましたけれどもSLBMの可能性も含め分析ということなのか、もう少し具体的にお願いいたします。

A:そのとおりでございます。SLBMの可能性含め弾種等についても現在、分析中でございます。東岸付近ということでありましたので、その可能性も含め、分析中ですということです。

Q:SLBMの可能性があるのは、2発ともでしょうか。それとも、いずれかで。

A:いずれもです。

Q:いずれも。

A:はい。

以上