防衛大臣臨時記者会見

日時
令和4年9月21日(水)15:45~15:50
場所
陸上自衛隊与那国駐屯地本部庁舎正面玄関
備考
陸上自衛隊与那国駐屯地視察後の浜田防衛大臣臨時会見

1 発表事項

 なし

2 質疑応答

Q:冒頭3問、こちらからお伺いさせていただきます。まず1問目ですが、本日、日本最西端の与那国島を訪れられてその感想と、こちらの駐屯地など視察されてのご所感をお聞かせください。

A: 本日、与那国島を訪問し、わが国の南西地域の防衛の重要性を再認識させていただきました。 与那国駐屯地は、わが国のですね、南西の国境防衛最前線であり、南西地域のですね防衛体制においても最も重要な拠点の1つであります。ここ与那国の地で、常に緊張感を持ちながら、国を守るという崇高な任務に取り組む現場の隊員の姿を直接確認できたことは、大変有意義であったというふうに考えております。

Q:中国軍の台湾近海での軍事演習や尖閣周辺での中国海警当局の活動の活発化など、緊張度が高くなりつつある状況ですが、島嶼防衛、離島防衛の重要性について、大臣のお考えをお聞かせください。

A:南西地域の防衛体制の強化はわが国の防衛にとってですね喫緊の課題であると思います。防衛省としては、平素から安全保障環境に即した部隊配置を行うため、与那国島、奄美大島及び宮古島に加えて、本年度中に石垣島へも配備を行う予定であります。このような部隊配置は、「わが国への攻撃を抑止する効果を高めるものであり、引き続き警戒監視活動等に万全を期すとともに、南西諸島におけるですね防衛体制を目に見える形で強化してまいりたいと思っております。

Q:与那国島を始めとした南西諸島への電子戦部隊の配備の必要性について、大臣のお考えをお聞かせください。

A:防衛省としては、新たな領域における作戦能力の強化をするためにですね、電磁波作戦部隊を新編し、そしてまた奄美駐屯地や那覇駐屯地をはじめ、全国の分屯地に電子戦部隊を配備してまいりましたが、令和5年度には、与那国駐屯地にも電子戦部隊を配備する予定であります。これらの電子戦部隊は、平素から電波収集・分析を行うとともにですね、有事には相手の電波利用を無力化することで、陸上戦闘をはじめ各種戦闘を有利に進めることができると考えております。防衛省・自衛隊としてはですね、引き続き、電磁波領域の能力強化に努めるとともに、南西地域の防衛体制の強化に取り組んでまいりたいと考えております。

Q:大臣、今日、台湾の方面も直接ご覧になってですね、先月には中国の弾道ミサイルがこの与那国島から80キロの地点に落下しております。そういった状況も踏まえて、今日現場を視察して率直にどのようにお感じになられましたでしょうか、お聞かせください。

A:与那国駐屯地はですね、広大な南西地域の防衛体制の強化のために重要な役割を果たしております。与那国沿岸監視隊はですね、わが国の領域の境界に近い地域において、付近を航行・飛行する艦船や航空機を監視し、各種兆候を早期に察知することを任務としております。また、令和5年度においては、同駐屯地に小規模の電子戦部隊を配備する予定であります。南西地域の防衛体制の強化は喫緊の課題であり、引き続き警戒監視活動に万全を期すとともに、南西諸島における防衛体制を目に見える形で強化してまいりたいと考えます。

Q:先ほどもお話がありました、与那国をはじめとする南西諸島の防衛においてですね、空白を埋めるという意義があるということ重要だということは承知しているんですけれども、防衛施設があることですね、有事になった際に標的になるというリスクを踏まえ反対の声であるとか、あるいは、万一の時に避難できるのかという懸念もあったりもします。こういった懸念や反対についてはどのように認識し対応されていますでしょうか。

A:わが国のですね、周辺には、強大な軍事力を有する国家などが集中をしており、軍事力を強化し、または軍事活動を活発化させるなど、わが国が直面する安全保障上の課題が深刻化する中、南西地域の防衛体制の強化はわが国の防衛にとって喫緊の課題であります。平素から安全保障環境に即した部隊配置を行うため、与那国島、奄美大島及び宮古島に加え、本年度中には、石垣島へも部隊配備を行う予定であります。このような部隊配置は、「わが国への攻撃を抑止する効果を高める」ものであり、引き続き、その必要性を丁寧に説明し、理解を得ていきたいというふうに考えているところであります。

以上