防衛大臣記者会見

日時
令和4年8月8日(月)11:09~11:24
場所
防衛省A棟11階第1省議室
備考
岸防衛大臣閣議後会見

1 発表事項

〇 防衛省・自衛隊は、6月29日から8月4日までの間、ハワイ諸島などで実施をされました多国間共同訓練「リムパック2022」に参加をいたしました。本訓練においても、インド太平洋方面派遣部隊である護衛艦「いずも」などが、各種戦術訓練と人道支援・災害救援に係る訓練に参加したところです。また、7月29日から8月3日までの間、わが国政府が存立危機事態の認定を行うという前提で武力の行使を伴うシナリオ訓練にも参加をいたしました。自衛隊として、これまで平和安全法制に基づく任務等を着実に積み重ねており、今回、リムパックにおいて、存立危機事態の認定を行うといった前提の実動訓練に初めて参加をしたところであります。防衛省・自衛隊としては、引き続き、こうした訓練に参加をし、平和安全法制を効果的に運用し、あらゆる事態に対応できるよう万全を期してまいりたいと考えています。

2 質疑応答

Q:2問お伺いいたします。まず、1つ目はですね、今年も終戦記念日が近づいていますけれども、岸大臣は今年、靖国神社にご参拝される予定はございますでしょうか。

A:まず、国の内外を問わず、国のために貴い命を犠牲にされた皆様方に対しまして、哀悼の誠を捧げ、尊崇の念を示すことは当然のことだと考えております。今後の参拝については、私個人として適切に判断をいたします。

Q:2問目お伺いいたします。岸田総理大臣はですね、10日にも内閣改造を行う方針です。通常の閣議後会見は本日が最後となる見込みです。岸大臣におかれては、在任期間が2年となり、特にこの1年は、防衛力の強化に注力されてきたかと思います。この1年の任期を振り返ってのご所感をお願いいたします。

A:内閣改造に関しましては、これは、総理がお決めになることでございます。私からはお答えできませんが、防衛大臣就任以来、現場の実状をしっかりと把握するため、可能な限り多くの部隊を訪れました。現場で働く隊員の姿に触れてまいったところです。私は、24時間365日、一瞬の隙も無く、厳しい任務・訓練に精励する全国の隊員と共に、わが国の防衛という崇高な使命を担っていることを心から誇りに思います。また、この1年、北朝鮮の相次ぐ弾道ミサイル発射や先日の中国の弾道ミサイル発射、活発化する中国のわが国周辺の海空域での活動をはじめとした各種の事態や、大規模接種センターをはじめとした新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止など、重要かつ多岐にわたる課題がありましたけれども、これらへの対応に全力を尽くした1年であったと思います。さらに、ロシアによるウクライナ侵略を受けてのウクライナに対する装備品等の提供や、「自由で開かれたインド太平洋」の維持・強化に向けた各国との防衛協力・交流など様々な取組も実施をすることができたと考えております。わが国をとりまく安全保障環境は、これまでにないスピードで変化をしています。不確実性を増しているところだと思います。このような状況の中で、防衛力の強化については、新たな国家安全保障戦略や防衛大綱等の見直しが政府一丸となって進められているところです。防衛省・自衛隊でも、私を議長とする「防衛力強化加速会議」を立ち上げて、わが国の防衛を全うするため、真に必要なものは何なのか、防衛力強化を加速していくための、あらゆる選択肢について議論を今後も進めてまいります。現下の安全保障環境は予断を許しません。防衛省・自衛隊が、わが国の「最後の砦」として、自由と独立を守り、国民の命と安全を守るために、防衛大臣としてその職務をしっかり果たしてまいります。

Q:アメリカのペロシ下院議長の訪台を受けて、中国が事実上の対抗措置として、軍事演習を行っていましたが、その間、予告していた軍事演習の日程最終日を迎えましたが、中国国営メディアは中間線を越えた軍事演習を定期的に行うとも伝えています。今後、訓練などが常態化するか防衛省として今後の見通しをお聞かせください。

A:アメリカのペロシ議長の台湾訪問を受けて、中台関係が緊張感を増しているということはあります。その上で我々としても、しっかり状況については、台湾海峡の平和と安全が重要であるという認識のもとに、今後もしっかりと警戒監視を注力してまいりたいと思います。

Q:冒頭にご紹介ありましたリムパックですけれども、存立危機事態への認定を前提としたということでしたけれども、これは、集団的自衛権の行使を想定した訓練だったのか、もう少しどういったことをしたのか、具体的にお伺いできればと思っています。

A:シナリオの設定につきましては、詳細は運用にかかわることになりますので、ここでは控えさせていただきたいと思います。

Q:今日の閣議の中の閣僚懇談会の中で、松野官房長官から統一教会に関して閣僚に指示があったようですけれども、どういった指示で、それを受けて何か大臣含め、省内含め、対応することがあれば教えてください。

A:松野長官からは、いわゆる旧統一教会との関係について、しっかりと見直すという内容の指示でありました。これを受けまして、私のところもしっかり状況をチェックしたいと思います。

Q:沖縄に対して、中国の軍事演習を含む一連の台湾攻撃について、迅速な情報提供を適切にできたと評価しているか、お聞かせください。

A:政府として、わが国周辺の海空域における中国軍の動向について、警戒監視・情報収集活動を継続するとともに、引き続き状況を注視し、対応に万全を期してまいりたいと思います。また、関係自治体への連絡についても適切に対応してまいります。

Q:先ほど質問にもありました、中国の軍事演習に関連するんですけれども、改めて今回の軍事演習で中国の脅威認識について、弾道ミサイルが初めてEEZ内に着弾したという事案がありましたが、更に高まったとお考えか、大臣の評価をお聞かせください。

A:中国は今般の軍事演習において、わが国の排他的経済水域内に着弾されたと推定される弾道ミサイル5発を含む、弾道ミサイルの発射の他、多数の艦艇や航空機を用いて各種の活動を実施したものとみられております。中国軍の活動内容の詳細については、事柄の性質上、お答えをすることは困難でございますが、今般の軍事演習を含む中国の軍事動向等について、わが国を含む地域と国際社会の安全保障上の強い懸念となっております。防衛省として重大な関心を持って情報収集・分析に努めてまいります。また、今般、中国が、わが国EEZを含むわが国の近海に設定された訓練海域に向けて弾道ミサイルを発射したことは、わが国の安全保障及び国民の安全に関わる重大な問題であります。引き続き緊張感を持って状況を注視し、対応に万全を期してまいりたいと考えます。

Q:中国の大規模演習関連でご質問ですけれども、4日に中国軍が発射し日本のEEZ内に落ちた5発のミサイルの弾種などの最新情報について伺いたいという点と、また、台湾当局が、これらのミサイルが与那国島のレーダーなど南西諸島への攻撃を想定して発射されたと分析しているとの報道がありましたけれども、防衛省の分析も教えてください。

A:詳細については、現在分析中でございます。

Q:台湾周辺で行われた中国による軍事演習について、5日付、沖縄タイムスが演習が始まる直前の4日午前、「米軍嘉手納基地から電子偵察機「RC-135S(コブラボール)」が離陸した」と報じています。また、空中給油機「KC-135」の駐機が4日午後時点で異例の計19機だったとのことです。これは、有事に備えて米軍の緊張がかなり高まっていたとみていいのでしょうか。また、自衛隊も情報収集、警戒監視以上に何か特別な態勢をとっていたのでしょうか。よろしくお願いします。

A:米軍の運用については、私の方からお答えをすることは差し控えさせていただきます。自衛隊についても、警戒監視、情報収集等ですね、平素から注力・注視しているところでございますが、詳細については控えさせていただきます。

Q:統一教会の問題について伺います。まず、大臣は、再三にわたって統一教会との関係は選挙の際に電話作戦などでボランティアとして手伝ってもらった、それだけだというふうにおっしゃていますが、旧統一教会の集会に電報を送ったり、あるいはビデオメッセージを送ったりというようなことはないでしょうか。

A:そういうことはないと思います。

Q:あともう1点お願いします。安倍元総理が、旧統一教会の集会に送った最後のビデオメッセージというのはご覧になりましたでしょうか。もし、ご覧になっていたら感想を教えてください。

A:それは、私として見ておりません。

Q:今後も見るおつもりはありませんか。

A:特に予定してないところです。

 ※下線部:修正事項(自由→平和)

以上