防衛大臣臨時記者会見

日時
令和4年8月4日(木)20:39~20:43
場所
防衛省A棟1階エントランス
備考
中国による弾道ミサイル発射事案後の岸防衛大臣臨時会見

1 発表事項

 〇 中国は本日、15時頃から16時過ぎにかけて、9発の弾道ミサイルを発射した模様です。このうち、5発がわが国のEEZ内に落下したものと推定されます。わが国のEEZ内に落下した5発については、中国が公表していた波照間島の南西に設定されている訓練海域の中の、わが国EEZ内に落下したものと推定されます。また、1発については、与那国島の北北西に設定されている訓練海域の内側の海域のわが国EEZ外に落下したものと推定されます。残りの2発については台湾南西に設定されている訓練海域、1発については台湾北部に設定されている訓練海域に落下したものと推定されます。わが国EEZ含むわが国の近海に設定された訓練海域に弾道ミサイルが落下しており、わが国の安全保障及び国民の安全に関わる重大な問題であります。強く非難いたします。また、中国に対して外交ルートを通じ抗議をいたしました。防衛省・自衛隊としては、引き続き、情報の収集・分析、警戒監視等に全力を挙げてまいります。

2 質疑応答

Q:今回の訓練について、台湾を取り囲むような形で行われた訓練だと思いますけれども、こうした訓練が行われた受け止めについてお願いします。

A:中国の意図については、はっきり分かりませんが、非常に威圧的な訓練であると承知をしております。

Q:中国のミサイルが日本のEEZ内に落下したことは、過去にあるんでしょうか。

A:中国の弾道ミサイルがわが国のEEZ内に落下したのは、初めてであると認識しています。

Q:具体的に日本の一番近い島などから、どれぐらいの距離に落ちたかというのは分かるんでしょうか。

A:与那国島の北北西約80キロということです。これがわが国からの距離としては一番近いです。一番近くに落下したものです。ちなみに、そのミサイルについては、EEZ外になります。

Q:その船舶や航空機への被害はないということで宜しいですか。

A:いま確認している限り、ないところです。

Q:あと、弾種については、どういったミサイルかというのは分かりますか。

A:引き続き、分析中であります。

Q:9発は断定でしょうか。推定でしょうか。

A:わが国は9発と評価しているところであります。

以上