防衛大臣臨時記者会見

日時
令和4年6月12日(日)13:44~13:47(日本時間)
場所
シャングリラホテル
備考
各国防衛相会談後の岸防衛大臣ぶら下がり会見

1 発表事項

 ただ今、日中防衛相会談終わったばかりであります。会談では、ウクライナ情勢について言及いたしました。ロシアによるウクライナ侵略はアジアを含む国際秩序の根幹を揺るがすものであり、断じて認められないことを指摘いたしました上で、国連の安保理常任理事国である中国が国際社会の平和と安定のため責任ある役割を果たしていただくように求めたところであります。

 これに関して、中露の爆撃機が先月、わが国周辺において行った長距離にわたる共同飛行を始め、わが国周辺における一連の両国の共同行動は、わが国に対する示威行動であると指摘した上で、それらの共同行動が継続していることに対しまして、改めて重大な懸念を伝達しました。東シナ海、南シナ海をめぐる情勢についても議論を行い、尖閣諸島周辺を含め、依然として力を背景とした一方的な現状変更の試みが継続していることに対する強い懸念を伝達するとともに、中国に対して強い自制を求めました。また、台湾をめぐる問題については、台湾に関するわが国の基本的立場に変更がない旨述べた上で、台湾海峡の平和と安定がわが国のみならず、国際社会にとっても極めて重要であることを述べました。その上で、日中関係については、懸念があるからこそ、率直な意思疎通を図ることが必要であることを述べ、魏鳳和(ぎ・ほうわ)部長とは、今後も日中防衛当局間での対話や交流を推進していくことで一致をいたしたところであります。

以上