防衛大臣記者会見

日時
令和4年6月3日(金)08:43~08:48
場所
衆議院分館2階エレベーターホール
備考
岸防衛大臣閣議後会見

1 発表事項

 なし

2 質疑応答

Q:昨日ですね、航空自衛隊小松基地所属のF-15戦闘機の墜落事故に関して調査結果が公表されました。調査結果について大臣の受け止めをお願いできますでしょうか。

A:1月31日のF-15の事故につきましては、発生直後から、関係者のご協力を頂きながら、陸・海・空挙げてお二人の操縦者の捜索活動を懸命に行いましたが、残念ながら2人の隊員は亡くなるという残念な結果となりました。わが国の防衛に尽くしたベテランであり、かつ精鋭の操縦者であるお二人の貴重な命が失われたことは、防衛大臣としても痛恨の極みであります。謹んでご冥福をお祈りいたしますとともに、ご家族の皆様に、心よりお悔やみを申し上げたいと思います。防衛省・自衛隊としては、この二人の命を失うという重大な結果を重く受け止めて、事故発生当日から、航空幕僚監部に設置をされている事故調査委員会に調査を開始し、事故の原因究明と再発防止に全力を挙げてきました。その事故調査結果については、昨日、航空幕僚長から公表させていただいたとおりであります。私としては、精鋭な操縦者2人の命を失う結果となったこの事故の調査結果を重く受け止めて、航空自衛隊だけでなく、陸自そして海自も含めて、この先、一人の犠牲者も出さない決意で事故の再発防止に全力を挙げるとともに、自衛隊機の運航に当たっては、飛行の安全に万全を期していきたいと思います。

Q:全国の自衛隊施設の消火用設備の調査についてお伺いします。防衛省が全国約60の施設の消火用水槽を調査したところ、8割弱の水槽から国の暫定指針値を超えるPFOS・PFOAが検出されたそうですが、これに対する大臣の受け止めと、水の処分予定や今後の対応について伺います。過去に汚染が広がった可能性も踏まえて、周辺の環境調査をするかどうかも含めて教えてください。

A:ご指摘の自衛隊施設における、消火用水槽の調査結果については、現在、整理を進めていると報告を受けてるところでございます。また、各施設の水槽の水は適切に管理されており、調査の結果の整理を踏まえて適切に処理をしていくと認識をしております。いずれにせよ、内容を整理した上で対応してまいります。

Q:この調査で海上自衛隊の那覇航空基地の方で基準値というか国の暫定指針値の7万倍に上る数値が出てるということで報道されておりますけれども、この事実関係いかがでしょうか。

A:いずれにしても、消火用水槽の水の調査結果については、現在、整理を進めているところですので、今の時点でお答えすることは困難であることをご理解いただきたいと思います。今後、整理をいたしたいと思っております。

Q:来週閣議決定予定の骨太の方針について、安倍元首相が昨日、安倍派の会合で防衛費のGDP比2%以上を骨太にも書き込むべきだと発言されましたが、大臣は骨太にこの目標を掲げるべきだと思いますか。

A:いわゆる骨太の原案において、「NATO諸国が国防予算を対GDP比2%以上とする基準を満たすという誓約へのコミットメントを果たすための努力を加速することと防衛力強化について改めて合意した。」と記載されていると承知をしております。骨太については、今後、与党との調整を経て、今月上旬に閣議決定されるものと承知をしております。防衛省としては、防衛力の抜本的強化に当たって必要なものの裏付けとなる予算をしっかりと確保していく考えであります。

以上