防衛大臣臨時記者会見

日時
令和4年4月13日(水)19:47~19:52
場所
防衛省A棟1階エントランス
備考
日・イラン防衛相会談(VTC)及び日・ウクライナ防衛相会談(VTC)後の岸防衛大臣臨時会見

1 発表事項

 本日17時から約30分間、アーシュティヤーニ・イラン国防軍需大臣との間でテレビ会談を実施をいたしました。冒頭、私から、アーシュティヤーニ大臣の就任に対し祝意を述べた上で、伝統的な友好関係にあるイランと防衛当局間でも緊密に意思疎通を行いたい旨を述べました。私から、中東地域における日本関係船舶の航行の安全の確保を目的とした、自衛隊による情報収集活動の期間の延長について説明をし、日本関係船舶の安全確保を含めて、船舶の安全な航行確保のための協力を求めました。また、中東情勢に関する意見交換を行うとともに、防衛当局間の意思疎通を継続していくことで一致をしたところです。もう1点。本日の18時30分から約30分間、ウクライナのレズニコフ国防大臣との間で、今年3月に引き続き2回目となるテレビ会談を実施をいたしました。会談では、レズニコフ大臣から、わが国の人道支援及び防衛省・自衛隊によるウクライナへの装備品等の提供について、改めて深い謝意が述べられました。私からは、ロシア軍が占拠していたキーウ近郊の地域において、無辜(むこ)の民間人が多数殺害されるといった残虐な行為が明らかになったことを受けて、このような行為は重大な国際人道法違反であり、断じて許すことはできない、厳しく非難するとともに、ロシアは責任を問われなければならない旨を述べました。今回のロシアによる侵略は、明らかにウクライナの主権及び領土の一体性を侵害し、武力の行使を禁ずる国際法と国連憲章の深刻な違反であり、決して認められない行為であります。このような力による一方的な現状変更の試みは、国際秩序の根幹を揺るがすものであります。防衛省・自衛隊としては、今後もウクライナと緊密に意思疎通をとりつつ、国際社会と連携しながら、同国を最大限支援してまいります。

2 質疑応答

Q:ウクライナとの防衛会談については、どちら側からの提案で実施が実現したのか。またですね、ウクライナ側からの装備品の提供に謝意が述べられたとのことですが、新たな装備品の提供の依頼であったり、何かしら要求があったのか、教えてください。

A:まず、この電話会談の設定は、ウクライナの国防大臣側からございました。内容については、先ほども述べましたけども、我々が提供した装備品について、改めて謝意が述べられたところであります。これ以上の詳細については、差し控えさせていただきたいと思います。

Q:先ほど今後も支援を検討していくということでしたけれども、ウクライナへの今後の支援について、大臣、今後どういったものが必要になるのか、お考えをお伺いします。

A:これまでも最大限何ができるかということについて、我々でも検討した中で、やってまいりました。今後についてもですね、何が更にできるのか、そういうことも含めて、しっかり考えていきたいと思います。

Q:自衛隊が提供した装備品についてですけれども、ウクライナの管理下のもと使用されるという説明を私達も受けているのですが、例えば、今、防弾チョッキがどこでどのように使われているとか、そういった説明はあったのでしょうか。

A:そういう説明は、向こうからは特にありませんけども、我々はウクライナとの間で、国際約束を結んでおります。その下で、使用されているということになります。

以上