防衛大臣臨時記者会見

日時
令和4年4月2日(土)14:15~14:23
場所
種子島合同庁舎1Fエントランス
備考
西之表市長、中種子町長及び南種子町長と意見交換後の岸防衛大臣臨時会見

1 発表事項

 先ほど、八板西之表市長、田渕川中種子町長、小園南種子町長とお会いし、馬毛島における自衛隊施設整備への協力をお願いしたところでございます。西之表市長等とは、2月に設置した協議の場において、住民の方々の期待の声に応えるとともに、不安を解消するための具体的で現実的な対応に向けた議論を重ね、より一層緊密に連携して対応していくとの考えで一致をいたしました。中種子町長とは、町長から賛意を示す要望書の内容を御説明していただきました。今後の取組に向けて大変心強いお言葉をいただいたところです。南種町長等とは、先日南種子町、町議会において議決をされました同じく賛意を示す要望書の内容を説明していただき、今後の取組に向けて大変心強いお言葉をいただいたところです。防衛省としては、住民の期待の声にしっかりと応えるとともに、不安を解消するために、種子島の1市2町、鹿児島県と、より一層緊密に連携し、しっかり対応していく考えであります。また、浦添種子島漁協組合長ともお会いをしました。先日無事に終了しました海上でのボーリング調査への御協力について感謝を申し上げるとともに、馬毛島の施設整備に当たっては、組合長をはじめ種子島漁協の皆様の御協力を頂きながら進めてまいりたいと思いますということをお伝えしました。なお、今後、事業を進めていく上で、自らの目で現場をこの目で視察することが重要であると考えまして、馬毛島を訪問いたします。馬毛島には、航空自衛隊が管理をする航空自衛隊馬毛島基地(仮称)を整備する予定であります。これを整備することによって、種子島島内に、将来、多くの隊員がお世話になることになります。島民の皆様とより良い関係を築いていきたいと考えており、御理解と御協力をいただけるように、引き続き努力をしていく考えであります。

2 質疑応答

Q:八板市長との話の中で、緊密に連携すると一致をしたと話がありましたが、一方で反対の立場で通っている八板市長なんですが、大臣として八板市長の姿勢というのはどのように捉えてらっしゃるでしょうか。

A:私から、西之表、中種子町、南種子町を代表する皆様に対しましては、わが国を取り巻く安全保障環境が非常に厳しさを増しているということ、そして馬毛島の自衛隊施設整備は、わが国の防衛と日米同盟の抑止力・対処力の維持・強化のために極めて重要であると、一刻も早く進めてさせていただきたいということを、お伝えさせていただきました。先ほど申し上げたように、西之表市長とは、協議の場において議論を重ねて、より一層緊密に連携して対応していくとの考えで一致をしたところであります。田渕川中種子町長及び小園南種子町長からは、それぞれ、馬毛島の施設整備に賛意を示す心強いお言葉をいただいたところです。本日の意見交換は、防衛大臣として国民の付託に応えるための施策を進める上で、大変意義深いものになったと思います。

Q:今の質問に関連するんですけども、もともと反対の立場だった市長だったわけですけど、整備地が決定されてからはアセス見てからというふうに賛否というのははっきり示してないんですけども、大臣御自身として、今、市長の立場というのはどういうふうになっているという認識でしょうか。

A:市長とはですね、前回お会いした時に協議の場を設置をするということについて合意をして、そして2回ほど行いました。 第1回目は市長も参加をし、第2回からは実質的な討議が始まっております。そうした中で、お互いの意見を述べ、相互理解を深めていきたいと考えております。

Q:今の地元との協力関係というのは進んできている、協力的になってきているというふうに捉えているのかどうかというのを知りたいんですけども。

A:市長はですね、当初のお立場もございますけども、我々としてもしっかりそういったお考えについてですね、正しい御理解をいただくために説明を尽くしているところでございます。

Q:今回の訪問の目的を改めて教えていただいてよろしいですか。

A:現地の皆様とですね、もともと2月に伺う予定にしておりましたけども、天候の事情によって延期になっておりました。そういうことで新年度になりまして、予算も成立した中で、皆様ともう一度現地でお会いをし、そしてその生の声をですね、直接お聞きをするということは、大変有意義であったんではないかなというふうに思っております。それとこの後ですね、馬毛島を直接視察をしまして、現地の状況等をこの目で確かめるということも、大変必要なことではないかなと考えております。

Q:今回、省令改正についてもお伝えをしたということですけども、これの狙いについて改めて教えてください。省令改正について、再編交付金についてですね、お話をされたかと思うんですけども、それについての狙いを教えていただいてよろしいでしょうか。

A:制度的なものを整備すると。その上で現地の皆様にも、御理解をいただけるのではないかなと考えております。

以上