防衛大臣記者会見

日時
令和4年3月18日(金)08:43~08:47
場所
国会議事堂本館内閣議室前
備考
岸防衛大臣閣議後会見

1 発表事項

 なし。

2 質疑応答

Q:16日にですね、ロシア艦艇4隻が津軽海峡を通過しまして、これらはウクライナ方面へ兵士とか戦闘車両を運んでいるというふうに見られていますが、この動きについて防衛省としてどのように分析しているか、お聞かせください。

A:16日までの間に、海上自衛隊は、合計4隻のロシア海軍の戦車揚陸艦が、津軽海峡を太平洋側から日本海に向けて航行していることを確認しています。今回のロシアによるウクライナ侵略に関して、ロシアは軍管区をまたいで全土から兵力を動員させているところ、当該戦車揚陸艦の用途を踏まえますと、ウクライナ方面に動員される兵員や戦闘車両等を輸送している可能性があると考えております。防衛省としては、ウクライナ情勢を含めロシアの動向について重大な懸念をもって注視をしているところですが、引き続き、緊張感をもって情報収集・警戒監視を継続してまいります。

Q:同じ日にですね、南西諸島で中国が開発した無人機が確認されているところなんですけども、ウクライナ情勢との関係であったりとか、南西諸島方面での中国の動きについてどのように評価されているのでしょうか。

A:中国の無人機につきましては、16日(水)の午後に東シナ海のわが国防空識別圏内で飛行していることを確認しました。空自機によって緊急発進をかけております。継続的に監視を行っております。当該機は、中国が開発しました偵察型無人機BZK-007であるところです。領空侵犯措置により確認したのは初めてであります。今回の飛行において領空侵犯はございませんでした。防衛省として、中国の無人機の飛行を公表したのは、令和3年8月以来のことであります。防衛省・自衛隊としては、今後も活動を活発化させている中国軍の動向を注視しつつ、わが国の領土・領海・領空を断固として守り抜くという方針の下で、国際法及び自衛隊法に基づいて、対領空侵犯措置に万全を期してまいります。

Q:冒頭の津軽海峡の件ですけども、兵を運ぶのにですね、極東方面からウクライナ方面に運ぶのに、必ずしも津軽海峡通るルートが最短ルートと限らないと思うんですけど、なぜこのルートを通って運んでいるのかというのはどのように見てらっしゃるでしょうか。

A:個々の艦艇の動向について、わが方からの情報収集・警戒監視能力を明らかにするおそれもあるために、お答えすることは差し控えさせていただきたいと思います。

以上