防衛大臣臨時記者会見

日時
令和4年3月17日(木)11:11~11:16
場所
防衛省A棟2階講堂
備考
自衛隊サイバー防衛隊司令旗授与式後の岸防衛大臣臨時会見

1 発表事項

 本日、陸・海・空自衛隊の共同部隊である自衛隊サイバー防衛隊が新編され、私から木村司令に対し、司令旗の授与を行いました。サイバー攻撃の脅威が日々高度化・巧妙化する中で、サイバー空間における能力の向上は喫緊の課題であります。サイバー防衛能力を抜本的に強化する「自衛隊サイバー防衛隊」の新編は、大変重要であると考えています。今後も、防衛省として国民からの高い期待と負託に応えられるよう、サイバー領域における更なる能力強化に努めてまいりたいと考えております。

2 質疑応答

Q:ロシアによる軍事侵攻を受けて、全世界でサイバー攻撃のリスクも高まっているとされています。また、ロシアはハイブリッド戦を展開しているともされています。こうした中で、新たなサイバー防衛隊に期待する役割、意義についてどのようにお考えでしょうか。

A:ウクライナの事案もありますが、わが国を取り巻く安全保障環境も非常に厳しさを増しております。その中で、自衛隊サイバー防衛隊の新編は、サイバー領域において、わが国の優位性を確保するための大きな一歩であります。平素からサイバー領域の最前線部隊として重要な意義を持つものと確信をしております。自衛隊のサイバー防衛の中核として、国民からの高い期待と負託に応えていただきたいと思います。

Q:改めて、もともと各幕にはサイバー防衛隊あったと思うんですけれども、今回の改編によってどういう効果が生まれるのか、どういった意味があるのかを改めてお願いいたします。

A:一つは、非常に厳しさを増す安全保障環境の中で、新たな領域はまさに重要であります。将来の戦闘様相を決めていくことにもなりますから、このエリアでしっかり優位性を確保していく必要があると思います。その意味で、今までのものに対して、陸海空の共同部隊として、新たな部隊を新編し、そこに能力を集中していくということは必要であると考えた次第であります。

Q:昨晩起きた地震に関連しまして、自衛隊として対応を何か、災害派遣など対応することで決まっていることありましたらお願いいたします。

A:昨晩の福島県の地震でありますけれども、発災直後の23時45分に、私から、甚大な被害が発生していることを念頭に置いて、陸海空自衛隊が緊密に連携して、人命救助を第一とした活動を実施すること。早急に本地震による被害状況を把握できるように、あらゆる手段を活用した情報収集活動を実施するとともに、関係省庁、自治体と緊密に連携をし、情報収集に努めること、この2点を指示をいたしました。この指示のもとで、防衛省・自衛隊は、航空機、車両を活用して、上空、地上から被害状況の把握に努めております。本日も、早朝からヘリコプター等により被害状況の確認など情報収集を行っております。また、福島県知事から、給水支援に係る災害派遣要請を受理をいたしました。福島県内の2か所で給水支援の実施をするために、陸自の第44普通科連隊と、第6後支援連隊等の隊員が現場に今向かっているところでございます。防衛省・自衛隊として、引き続き、関係省庁・自治体と緊密に連携しつつ、支援ニーズに対して積極的に対応してまいります。

以上