防衛大臣臨時記者会見

日時
令和4年3月16日(水)19:05~19:10
場所
防衛省A棟1階エントランス
備考
日ウクライナ防衛相テレビ会談後の岸防衛大臣臨時会見

1 発表事項

 本日3月16日17時00分から約30分間、ウクライナのレズニコフ国防大臣と初めてテレビ会談を実施をいたしました。会談では、レズニコフ国防大臣から、防衛省・自衛隊によるウクライナの装備品等の提供について、深い謝意が述べられました。私からは、祖国に殉じたウクライナ兵と戦禍に倒れたウクライナの国民に心から哀悼の意を捧げ、また、今なお祖国と家族を守るために戦っている兵士と国民に深い敬意を表し、また、今回のロシアによる侵略は、明らかにウクライナの主権及び領土の一体性を侵害し、武力の行使を禁ずる国際法と国連憲章の深刻な違反であり、決して認められない行為であるとともに、このような力による一方的な現状変更は、国際秩序の根幹を揺るがすものであり、ロシアを最大限非難する旨改めて述べました。また、ウクライナへの支援に関して、自衛隊の装備品等の輸送を行うために、米軍の輸送機C-17、1機が横田飛行場より離陸をする予定であります。防衛省・自衛隊としては、今後も米国をはじめとする国際社会と連携しながら、速やかにウクライナに対し最大限の支援を行っていく考えであります。

2 質疑応答

Q:会談の中で、先方からですね、新たな装備品ですとか、何か追加の支援の要望等ありましたでしょうか。

A:相手国との関係もありますので、お答えは差し控えますが、わが国としては、引き続き国際社会とともにロシアに対して、一日も早い侵略の停止とウクライナからの撤退を求めつつ、ウクライナに対して最大限の支援を行ってまいります。

Q:大臣からですね、ロシアを最大限非難する旨を先方に伝えられたということですけれども、この認識はですね、ウクライナ側ともですね、認識は一致したんでしょうか。

A:ウクライナは、もちろんあれですね、我々の気持ちをお伝えしたわけですから。

Q:そういう認識で共有されたということでよろしいでしょうか。

A:ええ。

Q:別件で恐縮なんですけれども、北朝鮮のミサイルに関連いたしまして、韓国軍はですね、朝方発射した上で失敗したというふうに発表しています。日本として発射が失敗といったことを認定しているのか、現在の分析状況などをお願いいたします。

A:北朝鮮による弾道ミサイルの発射に係る各種の報道については承知をしているところであります。政府としては平素より様々な情報収集・分析に努めているところでありますが、現時点では、弾道ミサイルの飛翔は確認をされておりません。今後、引き続き、分析を重ねてまいりますが、特異な事象等あれば速やかに公表いたします。

Q:飛翔は確認されていないということですが、発射に関しては、どういった状況なんでしょうか。

A:今のところ、飛翔は確認されていないということであります。発射については様々な情報収集・分析に努めているところです。

以上