防衛大臣記者会見

日時
令和4年3月8日(火)08:43~08:49
場所
国会議事堂本館内閣議室前
備考
岸防衛大臣閣議後会見

1 発表事項

 自衛隊法施行令等改正政令の閣議決定について申し上げます。本日の閣議におきまして、「自衛隊法施行令及び防衛省の職員の給与等に関する法律施行令の一部を改正する政令」及び「防衛省設置法等の一部を改正する法律の施行期日を定める政令」が閣議決定され、陸・海・空自衛隊の共同の部隊である自衛隊サイバー防衛隊及び自衛隊入間病院の新編を含む令和3年度末の部隊改編を3月17日に行うことを決定をいたしました。日々高度化・巧妙化するサイバー攻撃の脅威に対応するため、自衛隊のサイバー防衛能力を抜本的に強化する「自衛隊サイバー防衛隊」の新編は、大変重要であると考えています。自衛隊入間病院は、各種事態の対処正面から後方地域まで間断なく医療を提供できる体制を整え、また、医療部隊の派遣機能の強化を図るとともに、入間基地に所在する航空医学実験隊との連携により、高度な臨床航空医学を提供する病院として新編するものであります。

2 質疑応答

Q:既にロシアが軍事侵略しているウクライナに対して、支援のために自衛隊の物資を輸送する方針を決めてらっしゃるかと存じますが、この具体的な輸送の数量でしたり、種類、輸送時期等、現段階での決まっていることがありましたらお願いいたします。

A:今般のロシアによりますウクライナへの侵略は、国際秩序の根幹を揺るがすものであります。このような国際社会の平和と安定を著しく損なう事態において、現在、国際社会はウクライナ支援のために結束し、前例のない対応を行っています。わが国もウクライナ政府から要請を踏まえまして、防弾チョッキ・ヘルメット・防寒服・天幕・カメラ、また、衛生資材・非常用糧食・発電機を、自衛隊機等により提供することについて調整をしています。要請のあった装備品等を迅速に提供することは、ウクライナの国民を最大限支援することに寄与するとともに、国際社会の連帯を示すものであります。ウクライナに提供する装備品等の輸送方法については、現地の情勢を踏まえ、政府内で検討しつつ、ウクライナ等の関係国と具体的な調整を行っているところであり、個々の輸送計画について現時点でお答えすることは差し控えますが、私から先週金曜日にこれらのものを自衛隊機等で、より速やかに提供すべく輸送のための体制を確立するように準備の指示をしたところであります。まさに現在輸送に向けた最終的な準備・調整を行っております。

Q:北大東島の方にですね、移動式レーダーを配備するという検討が防衛省でなされているという報道がありますけれども、事実関係どうでしょうか。

A:報道について承知をしているところであります。昨年、12月22日、宮城北大東村長、それから上間北大東村議会議長より自衛隊誘致に関する意見書をお受けいたしました。自衛隊の部隊の配置について、わが国を取り巻く安全保障環境が一層厳しさを増す中で、自衛隊の体制の全体像を踏まえて検討しているところでございますが、今後の方針について現時点ではお答えできる段階にはありません。いずれにしましても、わが国の防衛を全うできる体制について、防衛省として不断に検討してまいります。

以上