防衛大臣臨時記者会見

日時
令和4年2月12日(土)14:29~14:36
場所
鹿児島県庁5階エレベーターホール
備考
鹿児島県知事との面談後の岸防衛大臣臨時会見

1 発表事項

 本日の意見交換では、まず、私から塩田知事、田之上議長に、先週の西之表市、中種子町、南種子町からの要望書を踏まえて、馬毛島の自衛隊施設整備に関する、種子島の1市2町との調整状況を御説明をいたしました。そして、知事の御協力を、お願いをいたしたところであります。日に日に厳しさを増すわが国の安全保障環境について御説明をし、馬毛島の施設整備に関する政府全体としての取り組みについても御説明をいたしました。その中で、八板西之表市長から頂いた要望書を受け、西之表市との協議の場などを通じて、西之表市長が持たれた問題意識に応えていくとの考えであることをお伝えをしたところであります。また、西之表市、中種子町、南種子町と同じ方向を向いて、住民の期待の声に応えるとともに、不安を解消するため、防衛省として、種子島の1市2町、鹿児島県と、より一層緊密に連携し、しっかりと対応していく考えであることをお伝えしたところであります。日に日に厳しさを増すわが国の安全保障環境を踏まえれば、できる限り早期に、馬毛島における自衛隊施設の運用を開始できることが必要であります。そのためには、必要な準備を進めておくことが極めて重要であります。このような重要性を踏まえて、防衛省として、施設整備に関しまして、地域住民の期待と不安の声をしっかりと受け止めて、最大限努力していく考えであります。

2 質疑応答

Q:今日、塩田知事の方から、これまでの入札公告、そして候補地から整備地に位置付けが変わったということについて、地元への説明が不十分というような発言もありましたが、これまでの進め方についてどのように思われますか。

A:地元には様々なお声があることは十分承知をしているところでございます。地元の皆様の声をしっかりお聞きをして、今後丁寧に御説明をしてまいりたいと考えております。

Q:今日、大臣から、環境アセスが終わる前にまた入札公告をしていくというような御発言もありましたけれども、塩田知事からは、住民の判断材料、環境アセスメント示されるまでは、本来、あまりやってほしくないというような趣旨の発言もありましたが、入札公告については今後どのようにお考えでしょうか。

A:先ほども申しましたけれども、わが国の安全保障環境、非常に厳しさを増しております。一刻の猶予もございません。そうした中において、馬毛島の整備にあたっては、環境影響評価法を順守し、環境に配慮して進めてまいります。また、したがって、馬毛島内における施設整備は、環境影響評価書の公告後に着手をいたします。一方で、安保環境厳しき中ですね、環境影響評価書の公告を得たあと、速やかに工事に着手できるように準備作業を進めているところでございます。防衛省として、環境アセスメントを着実に実施をし、その結果を整備の内容に反映させ、環境の保全に適切に配慮してまいりたいと考えております。

Q:今日、防衛省と種子島1市2町が同じ方向を向いて、というような御発言ありましたが、これは、種子島1市2町、まあ西之表市ですね、特に、こちらが賛意を示したというような御認識なんでしょうか。

A:西之表市長からは、市民の声や、期待や不安に応えるための協議の場の設置、それから再編交付金の配慮等の御要望がございました。これらは、施設整備において、地元住民の不安と期待の声をしっかり受け止めて、より多くの理解と協力を得るための努力を続けてほしいというものであると理解をしております。このような御要望は、1市2町と防衛省が同じ方向を向いて、自衛隊施設整備にかかる取り組みについて御相談をしていく、正に新たな段階を象徴する極めて有意義なものであると、我々考えております。

Q:F-15の墜落事案について、現場海域で遺体が見つかったという報道もありました。現在までの状況を教えてください。

A:報道は承知をしているところでございます。皆様には大変御心配をおかけしております。懸命な捜索活動を現在行っておるところでありますが、捜索の状況の逐一については、お答えを差し控えさせていただきたいと思います。今後進展があれば、適切なタイミングでまた発表をさせていただきたいと思います。

以上