防衛大臣臨時記者会見

日時
令和4年1月5日(水)10:59~11:02
場所
防衛省A棟1階エントランス
備考
北朝鮮による弾道ミサイル(可能性)発射事案後の岸防衛大臣臨時会見

1 発表事項

 なし。

2 質疑応答

Q:北朝鮮がですね、弾道ミサイルと見られるものを発射しましたが、飛翔体の数ですとか、落下位置ですとか、現時点で把握している状況がありましたら、教えてください。

A:まず、ミサイル発射について。北朝鮮は本日5日8時7分頃、北朝鮮の内陸部から弾道ミサイルの可能性のあるものを東方向に発射しました。詳細については、現在分析中であります。なお、現時点においてわが国の航空機や船舶への被害等報告等の情報は確認されておりません。なお、詳細については現在分析中ですが、通常の弾道軌道だとすれば約500km飛翔し、落下したのはわが国の排他的経済水域の外と推定されます。また、防衛省から、政府内及び関係機関に対して、速やかに情報提供を行いました。北朝鮮は令和元年5月以降、これまでに約40発もの頻繁な発射を繰り返しており、その目的がミサイル技術の向上にあることは明らかであります。昨今の北朝鮮による弾道ミサイル等の度重なる発射はわが国を含む国際社会全体にとっての深刻な課題であります。総理には、本件について直ちに報告を行い、情報収集・分析に全力を挙げ、国民に対して、迅速・的確な情報提供を行うこと、航空機、船舶等の安全確認を徹底すること、不測の事態に備えて、万全の態勢をとることの3点について指示がありました。これを受けて、私は「引き続き、情報収集・警戒監視に万全を期せ」との指示を出しました。その後、関係幹部会議を開催するなど、対応に万全を期しているところであります。防衛省としては、引き続き関連情報の収集と分析に努めるとともに警戒監視に万全を期してまいります。米国、韓国をはじめとして関係国と緊密に連携をとりながら国民の生命、そして平和な暮らしを断固として守り抜く決意であります。さらにこうした状況を踏まえ、いわゆる敵基地攻撃能力の保有も含め、あらゆる選択肢を検討し、今後も防衛力の抜本的な強化に取り組んでまいります。以上であります。

Q:通常の弾道軌道だとすれば500km程度ということですけども、変則軌道の可能性も含めて現在分析中ということでしょうか。

A:現在そういう詳細について分析中ということであります。

Q:高度についてもまだ分析中ですか。

A:引き続き分析中であります。

Q:大体どの当たりに落下したかっていう情報はありますでしょうか。

A:わが国の排他的経済水域の外になります。

以上