防衛副大臣臨時記者会見

日時
令和3年12月14日(火)13:26~13:32
場所
高島市役所会議室
備考
饗庭野演習場における迫撃砲射撃再開に関する高島市への要請後の鬼木防衛副大臣臨時会見

1 発表事項

 本年6月23日に発生いたしました饗庭野演習場における120mm迫撃砲弾の場外着弾事案につきまして、饗庭野演習場周辺に暮らす地元の皆様はじめ、高島市民の皆様には、大変な御迷惑、御心配をおかけいたしましたこと、私からも深くお詫びを申し上げます。また、饗庭野演習場では、今般の事案を含め、過去にも繰り返し同種の事案を発生させており、私としても大変深刻に受け止めております。これを踏まえ、本日、私自身、午前中に京都府の祝園弾薬支処と饗庭野演習場におきまして、迫撃砲の装薬の事前の取り外しから射撃に至るまでの一連の動作を視察してまいりました。今後、饗庭野演習場において迫撃砲の射撃訓練を行う際には、演習場外に出る可能性のある装薬量を計算し、該当する装薬量をあらかじめ弾薬支処において取り外すといった、今後二度と同じような事案が発生しないようにする、今般事案に対する抜本的な再発防止策の根幹のところを確認してまいりました。この再発防止策を踏まえ、本日、野澤中部方面総監より高島市長に対しまして、饗庭野演習場における迫撃砲の射撃訓練の再開要請をさせて頂きました。地元の皆様との信頼関係は、最も大切に、大事にすべきものであると改めて深く受け止め、この抜本的な再発防止策を徹底し、防衛省・自衛隊として、地元の皆様の御不安を払拭できるよう、全力で最善を尽くしてまいりたいと考えております。

2 質疑応答

Q:この間9日に、調査結果の報告がありまして、それで今日、再開要請という、この日を選んだ理由を聞かせていただきたいのと、十分に住民の理解は得られたと考えておられているのかどうか、その辺りもお聞かせ願えますでしょうか。

A:9日に市長、また市議会議員の皆さん、また15区長の皆さんに、こうした抜本対策についての御説明を差し上げたと聞いております。そうした丁寧な皆さんへの説明を経て、本日この日程となりました。私自身も、視察の時間が取れる時間、現地を確認して再発防止を確認する、現地に行って足を運んで確認する時間をいただいて、その足で市長の元へと伺ったところでございます。また、住民の理解につきましては、現地の区長さん方にも具体的な再発防止についても見ていただいておりますので、そして市民の皆さんに住民の皆さんに周知する時間、その9日から16日までが周知が、理解ができているかというと、十分な時間ではないのかという御指摘かもしれませんが、そこは、今回いったん市長が受け止められましたので、その間にまた住民の皆さんが十分理解していただけたか、その上で市長が御判断いただけるものかと思います。

Q:この前の地元の区長さんの説明会で、区長さんの方からの要望があって、6か月近く実弾射撃訓練がなくて、平穏な日々になったと、騒音がなくなったと。もし再開されるとしても、6か月とは言わないけれど、3か月くらいは射撃訓練をやめてもらえないだろうかというような御意見があって、貴島さんは引き取って検討致しますとおっしゃってたんですけれども、それについては副大臣どうお考えですか。

A:訓練がなければ騒音が出ないというので、こう具体的な平穏の感覚があるとは思うのですが、場外着弾については抜本的な対策、決して場外にそもそも飛ばないという対策をさせていただいておりますので、それを住民の皆さんがどう理解していただけるかということ。そして、一方で自衛隊の訓練というのは、常時練度を高めておく防衛上の必要がありまして、そういう中で饗庭野というのは大変重要な演習場でもございますので、今の段階でも全国各地に演習を分散して、なんとかやりくりしているんですけれども、どれほど緊急に必要があるかということも検討した上で、住民の理解も得ながら、再開に向けて進めていきたいと考えております。

Q:やめてくださいとおっしゃってるんじゃなくて、回数を減らしてもらえないだろうかという御意見なんです。そこについてどうですか。

A:回数も減らせるかどうかは、現実的な訓練をどれだけ必要か、全国の演習場の中でどれだけ回していけるかということに関わってきますので、今の時点では、こちらも即答できないのではないかと思います。

以上