防衛大臣臨時記者会見

日時
令和3年12月12日(日)13:33~13:37
場所
航空自衛隊松島基地第11飛行隊格納庫
備考
航空自衛隊松島基地視察後の岸防衛大臣臨時会見

1 発表事項

 なし

2 質疑応答

Q:今回の視察の所感について、ありましたらお願いいたします。

A:陸上自衛隊仙台駐屯地、多賀城駐屯地には、多岐に渡る重要な任務を担っている部隊が数多く駐在しています。東北防衛の重要な拠点です。また、航空自衛隊松島基地は、東日本大震災により甚大な被害を受けながらも、被災地への救援活動の拠点として大きな役割を果たしてきた、言わば復興の象徴ともいえる基地であります。ここ東北の地で、24時間365日、一瞬の隙もなく、常に緊張を強いられながら、また、コロナ禍での大変厳しい環境の中でも、わが国の平和と独立を守り、国の安全を守るという崇高な任務に取り組んでいる隊員を激励できたことは、大変意義のあるものだと考えております。また、私は、東松島市の東日本大震災復興祈念公園を今朝、訪問いたしました。震災によりお亡くなりになった方々への追悼と鎮魂の祈りを捧げるとともに、渥美巖東松島市長から、震災当日の状況や、復旧・復興の現況について説明を受けました。未曾有の大震災から10年を迎えた今年、被災地を訪問し、改めて、いつ起こるかわからない災害に対して、日ごろから万全の備えをしておくことが重要であると再認識をいたしました。

Q:先ほど東日本大震災についても言及がありましたけれども、当時は10万人規模で自衛隊が派遣されて各地で活躍をされておりました。改めて、この災害への備えですとか、自衛隊の役割・意義などについて、今日視察された御感想を含めてお願いいたします。

A:10年前を思い返しますと、私も国会にいたわけですけれども、まさにテレビで惨状を見ることになったわけです。その後、この被災をされました東松島での、松島基地の皆さんもですね、復興に尽力されて、また全国から10万人規模の自衛隊員で復旧・復興を遂げていきました。一般の国民の方も含めて、この復旧・復興に全力を挙げてきた年だったのではないかなというふうに思っております。まさに自衛隊においてもですね、このような想定もしていなかったような大きな震災に対しても、きちんと対応できることが出来たのは、やはり日頃からの訓練の積み重ねというものがあったからではないかなというふうに思います。これからそういった災害についてもですね、また大規模化、あるいは複雑化してくることも考えられます。しっかりした備えをしていくことが重要であるということを改めて考えさせられております。

以上