先程、菅前総理大臣の御臨席の下、自衛隊大規模接種センター任務完了式典を実施をいたしました。これにより、約半年間にわたって実施した自衛隊大規模接種センターの任務は終了することになりました。自衛隊大規模接種センターの運営を通じて、防衛省・自衛隊はわが国の「最後の砦」として、国民全体のワクチン接種の推進に大きく寄与できたものと考えております。ご協力いただきました全ての方々に御礼申し上げます。今後も、防衛省・自衛隊におきましては、今回の任務の経験を生かし、迅速かつ適切に対応してまいります。
Q:およそ半年間のですね、運営となりましたが、改めてこの半年間振り返っての御所感をいただけたらと思います。
A:本年の4月27日に、菅前総理の御指示をいただきました。そして約1か月後の5月24日より、東京と大阪にそれぞれ大規模接種センターを設置をいたしました。それ以来、1日も休むことなくセンターを運営し、本日、無事、運営を完了できたことについて、大変うれしく思います。この間、東京、大阪会場で合計200万回近い接種を実施することができました。また、同センターは、地方自治体のワクチン接種を国として強力に後押しし、国民全体のワクチン接種の推進に大きく寄与できたと考えます。今回のセンターの運営に当たっては、民間事業者の皆様と一体的に活動し、民間の有するノウハウを取り入れたことで、円滑に接種を行うことができました。関係した民間の皆様に改めて御礼申し上げたいと思います。わが国における新型コロナウイルスとの闘いは続いております。今後とも、防衛省・自衛隊は、わが国の「最後の砦」として、国民の期待に応えていく所存であります。
Q:この半年間で得られた知識や経験というのは、今後どのように生かされていくのでしょうか。お願いいたします。
A:大規模接種センターの運営・設置については、防衛省・自衛隊にとっても初めての取組みでありました。会場の設営や効率的な接種業務の遂行に係る工夫、様々な試行錯誤がありました。一方で、民間事業者の皆様と一体的に活動し、会場での受付や誘導、各種資材の調達、会場の確保、人材の派遣、予約システムの構築、あるいはコールセンターの設置など、民間の有するノウハウを取り入れたことで、高齢者から16歳まで幅広い年齢層の対象者に対しまして、円滑に接種を行うことができました。結果として、大規模接種センターは、官民の連携により、約半年間にわたり、1日も休むことなく円滑かつ安心・安全な運営を継続することができたと考えております。
Q:関連しまして、民間との連携をですね、今回したことによって、今後どのようにそれが生きていくのか、そのあたり教えていただけないでしょうか。
A:民間には民間のノウハウがあり、自衛隊には自衛隊の得意な分野があります。例えば大きな組織を動かしていく、このこと自体はですね、自衛隊が得意としている分野かもしれません。一方で、接種を受けに来られた方々との接点等ですね、そういう作り方は民間の業者の方がよく御存知な部分だと思います。そうしたところが、今回非常に融合できてスムーズにいけたところだと思います。今後、同じようなケースというのはなかなか想定し難いものもありますけれども、民間の知恵というものも生かしていければというふうに考えております。
Q:大臣、11月16日の会見の中で、今回のセンターの運営について、様々な問題が生じているかもしれない。しっかり検証したいとおっしゃられていたのですが、これはどういうやり方でこれから進められるのでしょうか。教えてください。
A:これまでも運営をしながらですね、いろいろ試行錯誤を重ねて改善を続けてきたものだと思います。しっかりこうしたノウハウをですね、残していくということは大切なことだというふうに思っております。
Q:それはなにか報告書のような形でまとまるんですか。
A:特に今すぐに考えているわけではございませんけれども、現場の方にはいろいろお話も聞いてみたいところもあります。
Q:明日から始まりますブースター接種についてお伺いします。現在ブースター接種が国として予定されているんですが、今回のこちらのセンターをもう一度再開するとか、そういった御予定はありますでしょうか。また、もう1点なんですが、世界中で今「オミクロン株」が猛威を振るっているんですが、その際にまた再度御検討されるような御予定はございますでしょうか。
A:今、お問い合わせがありました3回目の接種について、今のところ防衛省・自衛隊として予定していることはありません。今後、その「オミクロン株」等々ですね、新型コロナウイルとの闘いというものがまだ終わってませんので、しっかり気を引き締めていかねばならないと思っております。
以上