防衛大臣臨時記者会見

日時
令和3年11月14日(日)13:25~13:31
場所
航空自衛隊防府南基地本部庁舎玄関エントランス
備考
航空自衛隊防府北基地及び防府南基地視察後の岸防衛大臣臨時会見

1 発表事項

 なし。

2 質疑応答

Q:防府北基地で第2宇宙作戦隊が新たに編成される予定であると表明されましたが、昨今注目されている宇宙での防衛力強化について、御所感をお聞かせください。

A:一層厳しさを増す安全保障環境の中で、わが国の防衛を全うするためには、宇宙、サイバー、電磁波といった新たな領域と陸、海、空という従来領域の組み合わせによる戦闘様相に適応することが死活的に重要であります。このような認識の下で、防衛省においては宇宙領域における能力を強化するため、今年度に宇宙作戦群を新編することに加えまして、令和4年度の概算要求において、第2宇宙作戦隊を防府北基地に新編することとしています。また、令和5年度からはSSAシステムの運用を開始するとともに、令和8年度までに、SSA衛星を打ち上げるべく取り組んでいるところです。引き続き、わが国の防衛を全うするため、積極的に宇宙領域における能力強化に取り組んでまいります。

Q:大臣、選挙期間中も今回全く地元に戻れずに、久しぶりの地元ということになったと思うんですが、いつ以来で、どのような感想を持たれたかお聞かせください。

A:戻れたのは確か6月か7月くらいだったと思います。その時に地元の岩国の視察と、地元に回ったんですけれども、それ以来戻れておりませんでした。選挙期間中に一度戻る予定は組んでいたんですけれども、北朝鮮のミサイル事案とか、その他の情勢によってですね、防衛省での待機ということになりまして、ずっと通しで東京にいなければいけない状況になったわけです。そうした中で選挙も終わり、状況も変化がありましたので、今回視察ということで伺うことができました。防府にはですね、多分10年ぶりぐらいで防府の基地を視察することができたわけです。大変いい機会だったと思います。

Q:最初、冒頭の質問で宇宙、第2宇宙作戦隊についてありましたけれども、第2宇宙作戦隊を防府北基地に置く理由とですね、人数ですとか、どういったことを、役割を期待しているか、お願いします。

A:4年度の概算要求においてですね、電磁妨害状況を把握する装置の運用体制を構築するために、第2宇宙作戦隊を防府北基地へ新編することといたしたものです。北基地の第2宇宙作戦隊の定員数は、約20名増ですね。令和4年度の要求においては、庁舎等の建設工事の、これに必要な経費として0.7億円を計上ということになると思います。

Q:なぜ防府北かというあたりは。

A:SSAの基地の運用の問題もありますけれども、そうしたことを総合的に考えて、こちらでの新編ということになります。

Q:金曜日に防衛力強化加速会議を開きまして、国家安全保障戦略などの改定に向けた議論が開始されましたけれども、この「宇サ電」、新領域がどの程度国家安全保障戦略や大綱、中期防に今後盛り込まれていくのか、その辺見通しはありますでしょうか。

A:金曜日に第1回の防衛力強化加速会議を行いました。これは岸田総理からの御指示を受けて、私から、この本会議の趣旨を説明したうえで、防衛力強化加速会議の進め方等について議論を行ったところでございます。宇宙、サイバー、電磁波、これは従来領域と加えてですね、新たな領域についてもしっかり取り組みをすることで、これは前の大綱にも含まれていたことでありますけれども、そういったことも含めてしっかりと進めていかなければならない。しかしながら、当時と比べても、今、わが国を取り巻く安全保障環境は激変しています。そうした状況にしっかり対応していくことも必要であるというふうに考えております。

以上