防衛大臣臨時記者会見

日時
令和3年11月8日(月)11:40~11:47
場所
海上自衛隊横須賀地方総監部庁舎前
備考
護衛艦「いずも」視察及び海外派遣隊員の留守家族との車座対話後の岸防衛大臣臨時会見

1 発表事項

 本日、護衛艦「いずも」の視察をいたしました。第1回目の改修内容と先月実施したF-35Bの発着艦検証に関する説明を受け、飛行甲板上の耐熱塗装・標識塗装等の改修状況及び検証結果について実際に確認することができました。また、川内健治艦長の下、隊員の高い士気と技量を確認し、任務が安全に実施されていることを強く確信したところであります。また、留守家族の皆さまと車座対話では、隊員の御家族の皆様から、率直な御意見、御要望を伺うことができました。隊員の留守を預かる御家族の御心配、御苦労を改めて強く認識をいたしたところであります。今回の御家族からの、皆様から頂いた御意見、御要望の一つ一つをしっかりと受け止めて、防衛省・自衛隊として、御家族の皆様を全力でサポートしてまいりたいと考えております。

2 質疑応答

Q:2点お伺いさせていただきます。先程、「いずも」F-35Bを搭載のための改修を終えた部分などの視察されたと思いますが、改めてこのF-35Bを搭載することの意義についてお伺いしたいのとの、また車座の対話ですね、これは実施に至った経緯ですとか、お話聞かれた、改めて感想とですね、どういったやりとりがあったか、簡単にご紹介いただけませんでしょうか。

A:まず、「いずも」に関してですが、新たな安保環境に対応し、広大な太平洋側を含むわが国の海と空の守りについて、しっかりとした備えを行うためには、「いずも」型護衛艦を改修して、洋上においてF-35Bの離発着を可能とすることが、わが国の防衛政策の遂行上、必要不可欠であるというふうに考えております。このため、わが国の防衛上必要不可欠な「いずも」型護衛艦におけるF-35Bの運用能力の獲得に向けて、所要の改修を引き続き着実に進め、海空領域における能力向上を図っていく考えであります。また、車座対話については、岸田総理が前回の所信表明の中で、「全閣僚が、様々な方と車座対話を積み重ね、その上で、国民のニーズにあった行政を進めていく。」旨を述べられております。私も内閣の一員として、今回の海外派遣中の隊員の御家族の皆様の声を直接伺う場として車座対話を設けさせていただいたところであります。御家族の皆様からは、コロナ禍における隊員の安全確保や家族支援に対する率直な御意見、御要望を伺うことができました。隊員の留守を預かる御家族の心配、御苦労を改めて強く認識をいたしたところであります。また、頂いた御意見、御要望に対しまして、私からは、御家族の皆様が不安や生活上の御不便を感じることがないように、防衛省・自衛隊として全力で取り組んでまいるということを申し上げさせていただきました。今回のこの車座対話で御家族の皆様から頂いた御意見、御要望を一つ一つしっかり受け止めて、防衛省・自衛隊として、御家族の皆様のサポートしてまいりたいと考えております。

Q:今回、大臣、実際に甲板に乗られて色々御覧になったと思うんですけれども、今「かが」と、あと「いずも」の改修スケジュールというのをある程度発表されていると思いますが、日本の取り巻く防衛環境を踏まえて、このスケジュールを例えば前倒しする必要性だったりとか、そういったとこは大臣のお考えいかがでしょうか。

A:今、「いずも」の第1回の改修が行われたところであります。次の定期改修の時点でですね、更なる甲板の改修等を行いまして、F-35Bの離発着が可能となっていくわけであります。一方でF-35B自体の調達のスケジュールというものもありますので、そういったものを考えますと、今のスケジュールをしっかり守っていけるようにしていきたいと考えております。

Q:車座対話についてお尋ねしたいんですけれども、プレスに公開されていた場で、具体的に福利厚生に関する申請の手順について要望・提案みたいなものがあったかと思うんですけれども、これは大臣の方から、改善していくということで応じられたということでよろしかったでしょうか。

A:いろいろなご意見がございましたけれども、やはりご家族の皆様から、特に今回のような海賊対処、あるいはIPDの任務で出ておられるということでですね、長期間家を留守にされているところが多いと思いますけれども、そうした方々にとって、やはりご家族との場をですね、大切にしていきたいというようなご意見もございました。帰られてから、特に休暇を取れるように、というようなこともありましたけれども、そうしたことも一つではございますけれども、できるだけご主人が、今回全部ご主人の奥様がおられたのですけども、帰国されてからしっかりそういう、家族との場を大切にできるように、我々も対応してまいりたいというふうに思います。

以上