前回の定例会見10月26日以降ですね、3名の隊員が新型コロナウイルス新規感染が確認をされております。これで、合計が4,869名となります。それから、ドイツのフリゲート艦「バイエルン」の寄港についてであります。インド太平洋地域に派遣されているドイツの海軍のフリゲート艦である「バイエルン」は、11月4日から5日までの間、わが国南方の太平洋において海上自衛隊と共同訓練を行い、その後、5日から東京に寄港します。ドイツ連邦軍総監及び海軍総監もこの機会に訪日されることとなっており、私は、5日に両総監と共に、「バイエルン」を訪問する予定をしております。ドイツは2020年に「インド太平洋ガイドライン」を策定し、この地域における安全保障政策面での関与を強化するとの表明をしております。今回の「バイエルン」の寄港も、ドイツ海軍の艦艇として約20年ぶりの日本寄港となります。本寄港は、ドイツの、インド太平洋地域の平和と安定に積極的に貢献するとのコミットメントを示す上で重要な意義を有するものであり、わが国としても歓迎をいたしております。これからも基本的価値を共有するパートナーであるドイツと共に、「FOIP」の維持・強化、また、グローバルな課題への対処のために協働し、地域の平和と安定に引き続き積極的に貢献していきたいと考えております。
Q:一昨日に衆院選が投開票されまして、自公で過半数という岸田総理の目標が達成されました。政権が信任されたことで、総裁選で総理が言及していた、いわゆる「敵基地攻撃能力」の議論及び国家安全保障戦略の見直しについての議論について、今後加速していくとお考えか、進め方のイメージとあわせてお答えください。
A:現在、世界のパワーバランスが変化するとともに、わが国周辺での軍備の増強が加速しています。サイバー攻撃の脅威が増大するなど、安全保障面に大きな変化が生じております。このような変化が一層厳しさを増す中で、わが国の領土、領海、領空、そして、国民の生命、財産を断固として守り抜くという必要がございます。この厳しい安全保障環境に対応するために、先般、岸田総理からは国家安保戦略、防衛大綱、中期防の改定を指示し、関係閣僚間での議論が開始されたところであります。また、昨今の北朝鮮の核・ミサイル関連技術の著しい発展は、わが国と地域の安全保障にとって看過できないものとなっております。こうした状況を踏まえ、総理の御指示の下で、国家安保戦略などの改定に取り組む中で、いわゆる「敵基地攻撃能力」の保有も含めあらゆる選択肢を検討し、防衛力の抜本的な強化に取り組んでまいります。具体的な日程、内容などは、今後調整をしてまいりたいと思います。
Q:今の選挙結果の質問に関連しましてですね、自公で安定して多数を確保できたということで、選挙の時もいわゆる「敵基地攻撃能力」であったりとかですね、防衛力の強化については自民党も訴えてきたところだと思うんですけども、選挙結果はですね、国民から、「敵基地攻撃能力」であったり防衛力強化ということに進めるということに対し、信任を得たというふうに大臣としてとらえるかどうか、そのあたりいかがでしょうか。
A:現在、日本の置かれている安全保障環境、そのことも含めてですね、非常に厳しい状況に置かれているということは、選挙中も含めて与党からも説明がされているところであります。そうした中で、「敵基地攻撃能力」を含めた抑止力の強化ということについてですね、しっかり訴えてきたつもりです。これは総裁選の時からもそうでございますけれども、そういう状況であると思います。そうした中で、一刻の猶予もないのではないかと思います。そうした状況の中で、政府内、あるいは与党間、こうしたなかでしっかり議論を進めていければというふうに考えております。
Q:やはりこうした選挙結果からすると、厳しい安全保障環境ということが、国民への理解というのが進んでいるというふうにお感じになっていますでしょうか。
A:私は、まあ程度がどの程度かという問題はあるかもしれませんが、進んできているんだというふうに考えております。
Q:今回の選挙戦の中でも、「敵基地攻撃能力」の話が出るなかでですね、その一方で、具体的に「敵基地攻撃能力」が何を指すのかといった議論もあります。単純に攻撃をするものなのか、あと衛星で監視するものなのか、大臣の中で、「敵基地攻撃能力は」と聞かれた時にどう答えるのか、そちらを教えていただけないでしょうか。
A:今回のお話しでもあるように、「敵基地攻撃能力」を含めた形での抑止力効果ということになると思うんですけれども、これは従来、「敵基地攻撃能力」という言葉自体はですね、かなり以前から使われていた言葉だと思いますけれども、今の状況ですね、これはどんどん変化をしてきています。厳しい方向に変化してきているわけですから、その中で考えていかなければいけない問題だと思います。「敵基地攻撃能力」も含めて、効果的な措置というものを考えていかなければいけないというふうに考えております。「敵基地攻撃能力」だけをとらえるということではないと思います。
Q:衆院選について伺います。大臣、今回、当選4回目を果たされましたけれども、改めて、これからの抱負を伺えればと思います。もう1点、林芳正さん、今回衆院選に鞍替えして当選されました。山口3区内でこのあたり、かなり揉めましたけれども、結果についてどう受け止めているか、あわせて教えてください。
A:私自身、衆議院4期目当選ということになりました。今回は防衛大臣として臨んだ選挙でありますけれども、選挙前から含めて、1回も地元に入れない中での選挙ということになりましたけれども、地元の支援者の皆さまの強い御支援のおかげで、こういった結果を得ることが出来ました。これからの活動については、もちろんそうした皆さんのお声をしっかり受け止めて、私自身としても、衆議院議員としても活動してまいりたいというふうに考えております。それから、防衛大臣としては、厳しいこの安保環境の中でしっかり国民の命と平和な暮らしを守り抜くという仕事ですから、これは大変責任の重いことだと感じております。しっかり対応してまいりたいというふうに考えております。それから、林先生のことですけれども、これは以前から林先生の衆議院への鞍替えということについては、県連内でも話が行われていたところであります。そうした中で今回、党本部の判断もあってですね、林さんが公認候補という形になったわけであります。その態勢の中で、しっかりした選挙戦を戦うことができたのではないかというふうに思っています。
Q:衆院選に関連してなんですけれども、名護市を含む沖縄選挙区の3区の方で、辺野古への移設を容認する候補者が当選したですけれども、これについて大臣の受け止めは何かございますでしょうか。
A:辺野古の何、ごめんなさい。
Q:普天間の代替施設の移設が進む、辺野古を含む名護市ですね、名護市を含む沖縄3区で、容認する候補者が当選したということについて、受け止めとしては何かございますでしょうか。
A:これは沖縄の選挙区の皆さんの判断だというふうに思っております。これはしっかり受け止めなければいけないと思いますけれども、その中で、これまで我々は進めてきた移設についてですね、更に必要なところがあれば説明を加え、しっかり行って、進めてまいりたいと考えております。
以上