防衛大臣臨時記者会見

日時
令和3年10月19日(火)11:43~11:49
場所
防衛省A棟1階エントランス
備考
北朝鮮による弾道ミサイル発射事案後の岸防衛大臣臨時会見

1 発表事項

 北朝鮮は本日19日、10時15分頃北朝鮮の東側から2発の弾道ミサイルを東方向に発射し、朝鮮半島の東の日本海上に落下したものと推定されます。なお、いずれも落下地点については、現在分析中であります。また、付近を航行する航空機や船舶への情報提供を行ったところ、現時点において、これらへの被害報告等の情報は確認されておりません。また、防衛省から政府内及び関係機関に対して、速やかに情報共有を行いました。被害情報は確認をされておりません。今回の発射は、関連する国連安保理決議に違反するものであり、極めて遺憾です。また、わが国と地域の平和と安全を脅かすものであり、強く非難いたします。北朝鮮は令和元年5月以降、これまで30発を超える頻繁な発射を繰り返しており、その目的がミサイル技術の向上にあることは明らかであります。昨今の北朝鮮による弾道ミサイル等の度重なる発射は、わが国を含む国際社会全体にとっての深刻な課題であります。総理には、本件について直ちに報告を行い、情報収集・分析に全力を挙げ、国民に対して迅速・的確な情報提供を行うこと、航空機・船舶等の安全確認を徹底すること、不測の事態に備え、万全の態勢をとることの3点について指示がありました。これを受け私は、引き続き情報収集・警戒監視に万全を期せとの指示を出しました。その後、関係幹部会議を開催するなど、対応に万全を期しているところであります。防衛省としては、引き続き関連情報の収集と分析に努めるとともに、これまで以上に警戒監視に万全に期してまいります。米国、韓国をはじめとして、関係国と緊密に連携をしながら、国民の命、そして、平和な暮らしを断固守りぬく決意であります。更に、防衛大綱・中期防の下で、あらゆる空からの脅威に対処し、わが国全土を防護する能力、総合ミサイル防空能力の強化を進めてまいります。

2 質疑応答

Q:依然、落下地点については分析中とのことでしたが、EEZ内なのか、外なのか、もし分かっていれば教えてください。

A:そういうことも含めて、分析中であります。

Q:今回、日本海に落下ということですが、飛距離について分かっていることあれば。

A:今、情報収集・分析を進めているところであります。

Q:28日の発射と15日発射ですね、変則軌道を見られるというところだったと思うんですけれども、今回は軌道はどのようになっていますでしょうか。

A:軌道についてもですね、今、情報収集・分析中であります。

Q:韓国軍は1発と報道していまして、日本側は2発ということで数字がずれているんですけれども、これについての情報はどうでしょうか。

A:わが方では2発と分析をしています。

Q:SLBMの可能性があると韓国メディアが報道してますが、それについてはどうでしょうか。

A:これについても、今、情報分析中であります。

Q:冒頭の御発言ですと、弾道ミサイルであることはもう確定というか、認定はしたということでよろしいでしょうか。

A:2発の弾道ミサイルが発射されたというふうに分析をしております。

Q:今日あの衆院選の公示日でですね、東京離れてらっしゃる政務三役の方もいらっしゃると思うんですけれども、発射時点でも防衛省に政務三役の姿もありませんでした。危機管理体制としては問題なかったとお考えでしょうか。

A:対応には万全を期しているところであります。いかなる日であっても、このような北朝鮮の弾道ミサイル発射というのは許される行為ではないと考えております。

以上