防衛大臣臨時記者会見

日時
令和3年7月30日(金)19:33~19:38
場所
防衛省A棟1階エントランス
備考
日米防衛相電話会談後の岸防衛大臣臨時会見

1 発表事項

  先ほど、オースティン国防長官と日米防衛相電話会談を実施をいたしました。会談では、オースティン長官から東京オリンピック競技大会開催に対する祝意が示されたとともに、私からも米国選手団の活躍を期待している旨を述べました。また、オースティン長官から、今般の東南アジア歴訪についての説明がありました。私からは、今般の東南アジア歴訪は、米国がこの地域の安全保障に深く関与していくことを明確に示す大変意義深いものであって、高く評価している旨を申し上げました。また、同盟国やパートナー国との協力の重要性といった、歴訪中にオースティン長官が示された考え方に同意する旨を申し上げたところです。その上で、私とオースティン長官は、厳しさを増す安全保障環境に対応するため、平時を含め両国の緊密な連携のもとで様々な手段を組み合わせ、日米同盟の抑止力・対処力を一層強化していくことを確認しました。防衛省・自衛隊として「自由で開かれたインド太平洋」を維持・強化するために、日米が基軸となって東南アジア諸国をはじめとするパートナーとの協力を引き続き強化してまいりたいと考えております。

2 質疑応答

Q:オースティン長官は、東南アジア歴訪中ですね、中国の東シナ海、南シナ海の覇権主義的な動きについての懸念を示しておられました。この訪問直後での日米での会談の意義についてどのようにお考えでしょうか。

A:オースティン長官から電話の中でも、シンガポール、ベトナム、フィリピンを訪問されたことの説明があったところです。今回のオースティン長官の歴訪は、米国がこの地域に、安全保障に深く関与していくことを明確に示す大変意義深いものであったと我々も高く評価をしているところです。また、同盟国とパートナーとの協力の重要性、歴訪中にオースティン長官が示された考え方に同意するということを申し上げました。平時を含めて、日米両国の緊密な連携のもとで、様々な手段を組み合わせて、日米同盟の抑止力・対処力を一層強化していくことを確認をしたところです。

Q:名護市辺野古の埋め立てに伴うサンゴの移植許可について、沖縄県知事が先ほど移植許可処分を撤回しました。大臣の受け止めと防衛省としてどう対応されるのか、また明日以降実施するのか教えてください。

A:本日、沖縄県から沖縄防衛局に特別採捕許可取消通知書の送付があったとの一報は受けております。詳細な報告は受けておりません。報告を受けてから、適切に対処したいと思います。

Q:今の段階では、まだ未定ということですか。

A:はい。

Q:日米「2+2」の時期・場所等ですね、次回。

A:次回の。

Q:はい。

A:特に、これまでの状況と変わりありませんけれども、年末までにもう一度お会いしましょうという話をしたところです。次回は、ワシントンDCでという話がたしかあったと思います。

Q:中国については、何か話あったのでしょうか。

A:東南アジアの諸国を回って、地域情勢についての話がございましたけれども、一般的に東シナ海・南シナ海の状況について意見交換をしたところです。

Q:駐留経費については何か話題に上りましたでしょうか。

A:今、駐留経費については、いずれにしても交渉中でありますので、コメントは差し控えさせていただきたいと思います。

以上