防衛大臣臨時記者会見

日時
令和3年7月18日(日)15:33~15:40
場所
熱海市浄水管理センター(自衛隊宿営地)
備考
熱海市における災害派遣活動現場等の視察後の岸防衛大臣臨時会見

1 発表事項

 なし

2 質疑応答

Q:先ほど土石流の現場を視察されたということで、現場の指揮所もご覧になられて、視察の感想を教えていただけますでしょうか。

A:先ほど土石流の現場を視察をしてまいりました。まず、お亡くなりになられた方々の御冥福をお祈りしたいと思います。また、被災者の方々のお見舞いを申し上げます。大量の土砂や瓦礫が堆積している現場では、夏の暑さも相まって、非常に過酷な環境下にあると思います。そのような状況において、安否不明者の捜索救助に全力を挙げる隊員の懸命な姿を目の当たりにしまして、まさに自衛隊は「最後の砦」であると、頼もしさを感じた次第です。また、ここの浄水管理センターでは、熱海市の協力によりまして、災害派遣部隊の宿営地を設営させていただいております。先ほど、災害派遣の指揮を執っている指揮所や、また宿営地にいる隊員、天幕の状況等を視察をいたしました。新型コロナウイルス感染症対策や暑さ対策を講じつつ、隊員の活動基盤を確保されていることを確認したところであります。今月3日の災害派遣の開始から約半月が経ちましたけれども、防衛省・自衛隊としては、二次災害の防止という観点に万全を期しながら、関係省庁、それから自治体と密接に連携をして、未だ安否不明の方々の人命救助に引き続き対応してまいりたいと考えております。

Q:ワクチンの大規模接種センターについて、9月末まで延長するという一部報道がありますが、こういった災害に6,000人を延べで派遣している状況で接種センターを延長するか否かについて、お考えいかがでしょうか。

A:まだ大規模接種センターについては、現在も接種を行っていますけれども、当初より3ヵ月ということでスタートをしております。そういう意味で、8月23日以降の計画については、何ら決まったものはございません。それから、こうした災害派遣、夏のこういう時期で災害も発生する場合がありますけれども、それにつきましては、その状況に応じてですね、それぞれの地域としっかり密接に連携を取りながら必要なニーズに応えて、この災害対処と大規模接種センターの両立を図っていきたいと考えております。

Q:それに加えて、今日午前中、五輪の支援団の激励もありましたけれども、いろんなところで自衛隊が活動するという状況もありまして、そういった部分に関して人手が足りないとか、そういったところについての懸念はどうでしょうか。

A:常に自衛隊は様々な分野で活動を続けております。そうした中で、必要なニーズに応えて、しっかり調整をしながら両立させていかなければならないと考えます。

Q:先ほども新型コロナとの両立もという話もありましたけれども、現在、こちら派遣されている部隊ではワクチン接種はどれくらいまで進んだんでしょうか。

A:ワクチン接種につきましては、自衛隊としては25万人が対象となっております。今のうち、公式には7月9日時点での数字になりますけれども、5万人に対する1回目の接種、そして2万人に対する第2回目の接種が行われたところであります。引き続き、できるだけ早く、より多くの隊員がワクチンを受けられるように、着実にこれを進めてまいりたいと考えます。

Q:この今現在派遣されている部隊に関しては、どれくらい進んでいるかというのは数字は分かりますでしょうか。

A:正確な数字については、後ほど、また事務方から連絡します。

Q:関連して、自衛隊のワクチン接種はなかなか進んでいない中で、大規模接種センターの医官や看護官をちょっとでも早く返して、自衛隊のワクチン接種を進めた方がいいんじゃないかという声が自民党等からもありますけれども、それに関して大臣のお考えをお願いします。

A:まず、当初よりですね、大規模接種センターにおいて高齢者を中心に自治体の接種事業を後押しをしていく、こういうことで3ヵ月というところでスタートしたところであります。そうした状況を踏まえながら、今後、調整をしてまいりたいと考えます。

Q:昨日、菅総理がワクチンの接種希望者の接種のタイミングについて、10月から11月の早い時期に完了させたいという発言をされました。今までの10月から11月より踏み込んだ発言となっておりますが、この総理のお考えがこの大規模接種センターの今後の運営に影響を与えますでしょうか。

A:我々としては、自治体等の接種をしっかりと後押しをする、1日でも早く受けたい方が全員受けられるように、そういう後押しをしていくという観点から、この大規模接種センターをまずは3ヵ月間の中で回していくということだと思います。

以上