防衛大臣臨時記者会見

日時
令和3年4月17日(土)13:58~14:02
場所
与那国島「最西端之地」碑前
備考
与那国島久部良港・西﨑視察後の岸防衛大臣臨時会見

1 発表事項

 なし

2 質疑応答

Q:日本最西端の与那国島を訪れての感想と、あと与那国駐屯地が開設されて5年となりますが、あらためてこの南西防衛強化の意義についてお考えをお聞かせください。

A:日本最西端の与那国島に所在します陸上自衛隊与那国沿岸監視隊は、わが国の領海・領空の境界に最も近い場所において、付近を航行する、あるいは飛行する艦船や飛行機を沿岸から監視をし、各種兆候を早期に察知することで、わが国の防衛において極めて重要な役割を果たしています。また、南西地域の防衛体制の強化は、引き続き極めて重要な課題であると考えておりまして、平成31年3月には奄美大島及び宮古島に陸上自衛隊の警備部隊等を配置しました。現在、石垣島へも警備部隊等を配置すべく、施設整備を進めているところでございますが、引き続き、着実に準備を進めてまいりたいと考えてます。私、この与那国島を訪問しましたのは2回目で、参議院の委員会の視察で、やっぱりこの地を訪れたことがあります。今回、防衛大臣として訪問をいたしました。あらためて台湾の近さ、また、わが国の南西地域の防衛の重要さということを再認識したところであります。

Q:台湾情勢に関して伺います。今日未明に行われた日米首脳会談で台湾海峡の平和と安定の重要性が確認されて共同声明にも明記されました。この受け止めを聞かせていただきたいのと、ここ与那国島は台湾とも100キロあまりの距離になりますが、周辺で中国が活動を活発化させている中で、台湾海峡で有事が発生した際に、防衛省・自衛隊としてどのように対応していくお考えかお聞かせください。

A:まず、特定の事態を前提とした仮想の質問にはお答えを差し控えさせていただきたいと思いますが、その上で、本日ですね、各国首脳に先駆けて、菅総理がバイデン大統領と初となります首脳会談を対面で実施をし、共同声明において「日米両国は、台湾海峡の平和と安定の重要性を強調するとともに、両岸問題の平和的解決を促す」とされたところです。ここ与那国島は台湾から100キロあまりというところでございます。わが国で最も台湾に近い島でありますが、台湾をめぐる情勢については、南西地域を含むわが国の安全保障にとって、もとより国際社会の安定にとってもこの台湾安定というものが重要であります。先日、日米「2+2」、防衛相会談においても、台湾海峡の平和と安定の重要性について認識を共有しております。防衛省としても、引き続き動向を注視してまいりたいと考えております。

以上