防衛大臣臨時記者会見

日時
令和3年2月20日(土)16:35~16:40
場所
防衛省A棟1階エントランス
備考
米国における航空機墜落事故による航空自衛隊の隊員の死亡事故に関する岸防衛大臣臨時会見

1 発表事項

 本日、日本時間の午前8時頃、米国に飛行留学中であった航空自衛隊航空教育集団(浜松)の所属の2等空尉が、航法訓練のために操縦していたT-38練習機が、アラバマ州モンゴメリー空港に着陸進入中のところ、滑走路の手前約3キロの地点に墜落し、12時頃に死亡が確認されました。同乗していた米軍人教官も死亡が確認されたということです。将来を期待する航空自衛隊の若手パイロットが、そして、米国の教官がお亡くなりになられたということは、防衛大臣としても痛恨の極みであります。心より御冥福を申し上げるとともに、お二人の御家族の皆様にお悔やみを申し上げたいと思います。この墜落事故の細部状況、原因、民間への被害等については、現在、調査、確認中であります。また、防衛省としても、このような事案が再び発生しないように、飛行の安全に万全を期してまいりたいと考えています。

2 質疑応答

Q:調査中とおっしゃいまいしたが、当時、二人乗りの飛行機で、二人乗っておられて、どちらが稈を握っていたか、そこも分からない。

A:それもはっきり分かりません。

Q:それから当時の気象状況はいかがだったのでしょうか。

A:そういうものも含めて、事故の原因につながるようなことかどうかも含めて、今調査中ということです。

Q:防衛省・自衛隊として、現地に人を派遣するなり、どういった形で状況把握しようとされているのでしょうか。

A:今、現地には教育連絡官という者がコロンバス基地におりまして、彼が現地の状況について連絡をよこしております。

Q:亡くなった隊員の出身地等と、いつからアメリカに行かれていたかといった、そういった情報はありますでしょうか。

A:2年ほど前から留学で現地に行っています。出身地については、今、存じ上げません。

Q:亡くなられた隊員の方のお名前を発表されないのはなぜでしょうか。

A:プライバシーに関わる問題でもあります。御遺族の御意向も確認する必要があるために、現時点でのお答えは差し控えさせていただいているところでございます。

Q:しかし、重大な事故が起きているのですよね。

A:そうですね、死亡事故です。

Q:この時点で発表されないのはなぜですか。

A:プライバシーの問題であります。

Q:2次被害の情報っていうのは入っていないんですか。

A:まだ調査中ということです。

Q:調査というのは、米側がやることになるのでしょうか。

A:米側の調査ということであります。

Q:今後、調査はアメリカとの連絡を取り合いながら、できるだけ速やかに原因を究明するとか、今後の原因究明と再発防止に向けた取り組みのお考えを改めてお願いします。

A:基本的にはそういうことで、米側による調査ということですけれども、先ほども申しました現地の教育連絡官を通じて、米軍とも協力をしながら、できるだけ調査結果等々、判明するように努力していきたいと思います。

Q:今回の事故によって、現地の教育プログラムというのは何か変更というのはあるのでしょうか。

A:現在のところは、変更というものはございませんけれども、まだ原因が分かっておりません。そういうことで、現在のところはそのことについてはっきりとしたことはお答えできませんけれども、いずれにしても米側と連絡を緊密にとってですね、今後、適切に対応していきたいと思っております。

Q:土曜日、日曜日ということもありますけれども、ほかの隊員の訓練はいったん止まっているということでよろしいですか。

A:それも含めて、今後、適切に対応して行きたいというふうに考えています。

以上