防衛大臣記者会見

日時
令和3年2月19日(金)09:40~10:06
場所
防衛省A棟11階第1省議室
備考
岸防衛大臣閣議後会見

1 発表事項

 コロナウイルスの件です。前回の会見以降、8名の隊員が新たに感染していることが確認されました。これで、合計1,046名の隊員が感染したことが確認されております。以上であります。

2 質疑応答

Q:馬毛島での環境アセスの開始についてですけれども、地元では建設反対を掲げる候補が市長選で勝利する等ですね、基地建設について地元の理解が課題となると思いますが、今後の整備計画をどのように進めるか御所見をお願いします。

A:昨日ですね、環境影響評価方法書を関係する地方公共団体に送付をして、環境アセスメントの手続を開始しました。本日、方法書の公告を行うとともに、縦覧を開始しているというところでございます。これまで、地元の方々から様々な御質問、御要望をいただいております。各種の調査検討を進め、あらためて説明を聞きたいとの要望書も防衛省によせられているところでございます。環境アセスメントは、例えば、地元の方々から御質問のある騒音対策や島内での環境保全措置等を具体的に明らかにするためにも必要な手続きであります。この他、海上ボーリング調査、詳細検討なども進めて、事業の進捗に併せて、その内容をあらためて皆様に御説明したいと考えています。いずれにしましても、馬毛島における施設整備は、わが国の南西防衛、また米軍のFCLPを実施することになれば日米同盟の強化に大きく貢献する重要な施設でございますので、地元の皆様の御理解、御協力を得ていくことは大変重要であります。作業の進捗に応じて、説明を積み重ねて、地元の皆様の御理解が広まっていくように、最大限の努力をしてまいりたいと思います。

Q:新型コロナウイルスのワクチンの接種が始まりましたが、自衛隊員の接種計画について現時点での計画があればお願いできますでしょうか。

A:自衛隊の医療従事者等についてでありますが、ワクチン接種の対象となります自衛隊の医療従事者等については、政府が定めた優先接種対象者に合致する自衛隊員となります。具体的に言いますと、自衛隊病院、防衛医大(※)の場合、医師、歯科医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師等の医療資格を有する隊員を始めとして、診療に附随する業務である病院受付窓口を担当する事務官等も対象としております。各自衛隊の衛生隊の場合は、今述べたような医療資格を保持する隊員を始めとして、急患輸送の時に患者と接する機会が想定されるような隊員等も対象としております。ワクチンの接種については、市町村が実施の主体となっておりますが、各自衛隊病院、部隊等が調整している段階ではありますが、現時点において、全国16カ所の自衛隊病院及び防衛医大病院に勤務する従事者約6,000人、各自衛隊の衛生隊等に勤務する隊員約8,000人を合わせて14,000人が接種の対象になると見込んでおります。ワクチンの接種は原則、市町村が行うことになっておりますが、自治体の負担軽減の観点から、接種体制が整っている部隊等においては、当該部隊等の医官・看護官等により接種する方向で調整をしております。一方、体制が整っていない部隊等においては、接種体制が整っている最寄りの部隊に出向いて接種を受けたり、あるいは部隊等が所在する市区町村に接種をお願いすることも検討しております。自衛隊の医療従事者に対するワクチン接種は、一般の医療従事者の方々へのワクチン接種と同等のスケジュールで実施されますが、具体的な開始時期については、現時点では承知をしておりません。

Q:自衛隊の医療従事者について、14,000人で接種の対象となるということだったんですけれども、災害派遣等々ですね、急にコロナ対策に出動する場合もあると思うのですが、自衛隊の医療従事者が接種する意義について教えていただけますでしょうか。接種することは非常に大切だと思うのですが、その辺りについて大臣のご見解を教えていただけますでしょうか。

A:医療従事者等に対する接種という意味では、自衛隊の組織全体を考えても大きな組織ですので、その中の医療分野を担当するという意味からも今おっしゃられた緊急な事態に備えていくという意味からも、優先的に接種するということは必要であると考えております。更に言えば、各自衛隊病院、あるいは防衛医大(※)もそうですけれども、それにおいては地域の医療を担っているものもございますので、そういう意味では一般の医療従事者と同等に優先接種をしていくべきだと考えております。

Q:米軍機の低空飛行の問題について伺います。沖縄県議会が16日にですね、米軍機の低空飛行の中止や日米地位協定の抜本改定を求める決議と意見書を全会一致で可決しました。また、沖縄県の謝花副知事は、17日に外務省沖縄事務所の沖縄担当大使と沖縄防衛局長に抗議する等、沖縄県内では反発が広がっていますけれども、受け止めをお願いします。また併せて、昨日、米軍機による飛行でフライト情報を表示するサイトの情報なんですが、慶良間諸島周辺で30メートル以下の高度での飛行が確認されているのですけれども、防衛省が把握している事実関係も併せてお願いします。

A:本件に対してですね、地元の皆様、沖縄の皆様から不安の声が上がっていることは承知をしております。ご指摘の件について、沖縄県のご意見として、しっかり受け止めたいと考えております。その上で、この飛行訓練については、在日米軍が日米安保条約上の義務であります。わが国の防衛を全うする観点からも訓練というのは重要であると考えておりますが、ただ、わが国の公共の安全に妥当な配慮をするということは当然の前提であると思っております。引き続き、防衛省から米側に対しては、航空機の運用に際して、日米合意を順守し、また、より沖合で訓練をする等、周辺住民に与える影響を最小限度にとどめるように申し入れを行っているところでございます。防衛省は、各自治体から飛行高度等の事実関係を照会や苦情を受けた際には、米側に確認を求め、得られた回答についてはお知らせをしているところであります。また、防衛省として、映像や写真などから米軍機の高度を分析する手法や必要な条件などについて、有識者から助言を仰ぐ等検討を始めているところであります。引き続き、米側と緊密に連携をし、これらの施策を総合的に実施することによって、米側の米軍機の飛行による地元への皆様の影響を最小限にとどまるように適切に対応してまいりたいと思います。先ほどの報道の件に変わりますけれども、報道の逐一について、コメントすることは差し控えさせていただきたいと思いますが、米軍の個々の訓練内容については、米軍の運用に関する事柄であることから、その詳細はこれまでも明らかにされていないことであります。いずれにしても、先ほどから申しますけれども、わが国の公共の安全、これに対して妥当な考慮を払って活動してもらうと、こういうことは当然の前提であると思います。引き続き、地元の皆様に対する影響を最小限にとどまるように必要な措置を対処してまいりたいと思います。

Q:関連ですが、今先ほどおっしゃっていたように防衛省としても米側に訓練に際して「公共の安全に妥当な配慮を払って活動するように」と、これまでも求めてこられていると思いますが、昨年末以来ですね、沖縄県内で目撃というのが止まらない状況が続いていますが、このままですね、そういった飛行が常習化していくというような懸念もあると思いますが、沖縄の県民としては、もうこういった状況は甘受するしかないというか、そういう状況になるんでしょうか。

A:先ほどから申し上げましたけれども、米側に対しても申し入れを同時にしています。我々としても、独自に高度等測れるような方法について、今検討を進めているということであります。

Q:昨夜のクワッド外相会談について2点お伺います。「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の強化」などの合意がございましたが、会議自体への大臣の受け止めと防衛大臣間での、この4ヵ国の枠組みでの会議体での開催などについてのお考えをお伺います。

A:昨日のクワッド外相会談についてはですね、「自由で開かれたインド太平洋」、また新型コロナウイスル対策、気候変動対策を含むグローバルな課題がですね、様々な分野において、実践的な協力を進めるために幅広い議論が行われた、また地域情勢等についても議論がされたものと、こういうふうに承知をしております。現時点で防衛相による、この4ヵ国の会談については、具体的に予定が決まっているわけではございません。だた、民主主義、法の支配といった基本的価値を共有する、この4ヵ国の防衛当局間で緊密に連携をとっていくということは、まさに「FOIP」の維持・強化を進めていく上では、大変重要であると、こういうふうに思っています。引き続き、この防衛当局間での4ヵ国の協力を追及してまいりたいと考えています。

Q:国際秩序の関係で追加ですが、大臣、先だってですね、サウジアラビア、イランと中東の大国2ヵ国の防衛担当の大臣、副大臣と相次いで電話会談をされました。中東の安定にですね、日本が果たす役割について、あらためてお伺いしたいのですが。

A:中東諸国とは、わが国の歴史的にも大変良い関係を維持しています。一方で、経済的にもですね、原油輸入の9割以上を中東から頼っている状況もあります。そういう意味で、中東地域の平和と安全というのは、わが国にとって非常に大切なものであるというふうに考えております。その意味からもわが国にとってですね、この中東の平和を維持するための様々な関与というのは必要であると、こういうふうに考えております。

Q:昨日ですけれども、東京オリパラ大会組織委員会の会長の森さんの後任に、橋本聖子さんが就任されました。内閣の一員として、受け止めやまた期待を教えてください。

A:橋本聖子大臣は、御自身がオリンピアンであり、アスリートであり、これまでもオリパラ担当大臣として、この東京オリンピックの開催に向けて、深く関与もされてきた、そういう造詣もあられるというふうに考えております。これから大会まで5ヵ月ぐらいの非常に短期間になってきますけれども、その間にこれまでの御経験、知見を活かして、しっかり開催に向けてお力をいただけるものと考えております。

Q:馬毛島の環境アセスの関係ですが、一般的に飛行場のアセスは、予測される飛行経路が示されて、今回も示されると思いますが、この米軍FCLPの飛行経路は、これまでまだ米側との合意はこれからという説明だったんですけれども、今回示される飛行経路というのは、米側との合意はあったのかどうか、お聞かせください。

A:具体的には承知しておりませんが、FCLPの場合の訓練の経路自体はこれまでも検討されてきたものというふうに承知しております。一般論としては、これまで行われてきたFCLP、今硫黄島でも行われていますが、そういったケースから考えても、一般的には種子島の方にはかかってこないだろうというふうに思います。もちろん、様々な緊急の事態等が配慮されなければならないとは思いますけれども、そういうふうに理解しております。

Q:合意はこれからという理解でよろしいでしょうか。

A:飛行経路の合意ですか。

Q:はい。

A:これまで説明しているFCLPの経路自体は、米側から提供されている情報を基に作成したものです。そういう意味では、米側にも確認済のものでありますので、米軍側と確認されたものです。先ほど申し上げた、機体のトラブルや不測の事態等においては、その事態に応じた対応になるかと思いますけれども、それ以外においては経路を確認して作成されたと。

Q:確認をしていって、正式な合意というのはこれからという理解でいいんでしょうか。

A:合意をですね、米側とこのFCLPについて合意を結ぶというようなことは予定していないと。経路自体について、合意というものは予定しておりません。ただ、先ほど申しましたように、これまで示されたものを確認しているということであります。

Q:今後も合意は予定していないということでしょうか。

A:そうですね。

Q:計画を賛成する方々も地元にはいらっしゃって、馬毛島を沖縄の負担軽減に活用する、提案する声もあるんですが、今、馬毛島は米軍利用は、FCLPだけとなっていますが、沖縄の負担軽減に活用するような考えというのはあるのでしょうか。

A:おっしゃるとおり、今予定されているのはFCLPの訓練ということであります。そういう意味では、直接的に沖縄の負担軽減につながるというものが含まれるというものではございません。

Q:ワクチン接種の計画の関係で1点確認させてください。370万人の、370万人でしたっけ、先行接種の対象者の中に、この自衛隊14,000人でしたっけ、入ってくるのかなと思うんですけれども、これ、自治体の方で確か登録を受け付けて差配していくような手続きになっていたかと思うんですが、この14,000人は、つまりもう、登録もされていて、先行接種としてもうすでに選抜されているという理解でよろしいんでしょうか。

A:まず先行接種ということで、これから調整をしてまいりますけれども、先ほども言いましたけれども、できるだけ公共機関の妨げにならないように、自衛隊の施設の中で接種の行為自体は行えるように整えてまいりたい、こういうことであります。

Q:ワクチン接種の対象者として、すでに自治体からお墨付きといいますか、得られているということではない、ということですか。

A:これは今、調整中ということです。

Q:そこが今、調整中という意味で理解したらいいんですか。

A:はい。

Q:分かりました。

Q:すでに出た米軍機に低空飛行の問題に関連して、ちょっと追加で、補足で質問なんですけれども、米側に申し入れをしているということなんですけれども、どのレベルで、どれくらいの頻度行われているのか、もし分かればでいいんですけれど、教えていただきたいのと、あと、大臣からオースティンさんとか、かなりハイレベルでも、そういう配慮してほしいということは今後、米側に伝えたいという意向は大臣はお持ちなのか否かということを教えてください。

A:これまでもですね、様々な苦情等をですね、御意見をいただいているところでございますが、その都度、米軍の方には申入れをしております。私と長官の間で具体的にこの低空飛行の件についてお話をしたということはございませんけども、これまでも、在日米軍の運用等がスムーズに行われるためにも、地元の皆さんの御理解と御協力というものが大変重要であるということは申し上げていまして、長官も理解をしていただいているところでございます。その一環の中で、こうした訓練等において様々、住民の皆様から不安の声が上がっているということは、長官も理解をしていただいているものと思います。

Q:先ほど出た東京五輪・パラリンピック新会長の橋本聖子さん決定についての質問で関連なんですけれども、橋本聖子さん、過去、週刊誌報道で、男性の選手にですね、無理やりキスをしたというセクハラ疑惑報道も報道されておりますが、こうしたことに関して、新しい新会長として適任なのかということに関して国内外で疑問の声も上がっておりますが、内閣の一員として、この件に関して御見識を伺いたいと思います。

A:その件については、橋本聖子さん御本人が、会見でも反省の弁を述べられておられると思います。これから短期間の間にしっかりオリンピックを開催していく、そのための推進役として、ぜひこれまでの経験を生かして、会長として頑張っていただきたいというふうに考えています。

Q:突然の質問なんですが、2013年の5月1日に、台北の国賓大飯店で、岸大臣が初めて蔡英文総統に会ったときに、その時同席していた台湾在住の日本人のアオ・ヒロマサという人物をご存知ですか。

A:すいません、ちょっと分かりません。

Q:分かりました。

以上

※下線部:修正事項(防衛医大→防衛医科大学校病院)