防衛大臣臨時記者会見

日時
令和3年1月30日(土)12:02~12:08
場所
防衛医科大学校本部3階第1会議室
備考
防衛医科大学校視察後の岸防衛大臣臨時会見

1 発表事項

 本日、防衛医大を視察しました。今般の新型コロナウイルス感染症への対応状況を確認するとともに、同校病院において、新型コロナウイルス感染症に対応する医療従事者との懇談をいたしました。今回の視察では、患者さんの受け入れを行っている病院を訪問し、医療現場における感染対策の状況、新型コロナウイルス感染症患者への対応に大変過酷な環境下で真摯に取り組む医療従事者の姿を自ら目で確かめたところです。また、新型コロナウイルス感染症患者の対応に尽力する医療従事者と懇談し、医療現場における意見や考えを聞き、改めて、一人一人が感染対策に取り組むことの重要性を認識したところでございます。防衛医大病院は、医師及び看護師の養成を行う場であるとともに、埼玉県の西部地域における基幹病院として、高度で安全な医療を提供することを通じて、地域医療への貢献を果たすことも求められています。防衛医大には、今般の新型コロナウイルス感染症への対応で得られた知見や教訓を、学生や研修医官にフィードバックさせ、医学・看護学教育の向上を図るとともに、防衛医大が有する人的資源等を一層活用し、自衛隊の衛生機能の強化及び地域医療に積極的に貢献することを期待しています。

2 質疑応答

Q:私たちも視察をいくつかの場面をご一緒させていただいて、現場の声も横にいて聞かせていただきましたけれども、懇談も含めてですね、どういった声が特に大臣は印象に残ったでしょうか。

A:やはり今、非常に第3派の中で、本当にこの新型コロナウイルスとの戦いに本当に厳しい中で対応していただいて、どうしてもコロナ患者の場合、他の感染症とまた異なって、あるいは一般の入院患者とも違って、非常に対応する看護師さんの人数も増えてきます。コロナ病棟の中では、例えば普段やってないようなリネンの交換とか、トイレの掃除とか、そうしたことまで看護師さんが担うとこういうことになってきています。そういう意味で非常に看護師さんに対する負荷が非常に高くなっています。そういったところに対して、しっかり人数を増やすということも必要ですけれども、それだけでは我慢しきれないところ、あるいはメンタル的なもの、そうしたところをしっかり全体で配慮していく必要があるということを感じました。その中で非常に看護師さんたちも高い意識を持って対応していただいていることに感謝を申し上げたいと思います。

Q:2月末には医療従事者の先行接種が始まる予定ですけれども、大臣は22日の会見でですね、支援の必要性や可能性の検討を進めるとお話しされていましたが、現在の状況と具体的な想定している活動があれば教えて下さい。

A:ワクチン接種への自衛隊の活動について、現時点ではまだ決まったものはございません。一方で、コロナワクチンにつきましては、医療従事者それから高齢者を始めとする多くの方々に対して円滑に接種を進めていかなければならないということですから、防衛省としても自衛隊の能力を、あるいはこれまでの新型コロナウイルスに係る活動で得られた知見、経験をですね、活かせるような支援ができるか、可能か、引き続きしっかり検討していかなければいけないと考えております。

Q:いわゆる国難ともいえる状況の中で、外国の例を見ると軍隊がワクチン接種に協力するような形もあります。国民の期待も結構大きいと思うのですが、2月末から接種始まるというような中で、いつぐらいまでに自衛隊として活動の方針を決めていくというか、スケジュール感というのはありますでしょうか。

A:スケジュール感については、全体の中で決まってくることだと思います。防衛省・自衛隊の方でも様々な状況を精査しながら、また、それぞれの自治体からのニーズ、そういったものに対してしっかり検討していかなければいけないと考えております。それぞれの自治体というよりは、日本全体の中で決まってくることだと思いますので、厚労省を中心にしっかり打ち合わせをしていくということになると思います。

以上