防衛大臣臨時記者会見

日時
令和2年12月14日(月)18:46~18:49
場所
防衛省A棟1階エントランス
備考
日中防衛相テレビ会談に関する岸防衛大臣臨時会見

1 発表事項

 なし。

2 質疑応答

Q:中国の魏鳳和国防相との電話会談の概要、特に尖閣諸島を巡ってですね、大臣がどのような発言したのか、先方からどのような発言があったのか。あわせて日中の海空連絡メカニズム、これの進展があったかどうかもお願いします。

A:本日、17時から約95分間、私と中国の魏鳳和国務委員兼国防部長による日中防衛相テレビ会談を行いました。今般の会談では、私からわが国の領土、領海、領空を断固として守り抜くという防衛大臣としての責務を果たすべくですね、まず、尖閣諸島周辺の海域を含む東シナ海情勢について、まず、尖閣諸島は歴史的にも国際法上も疑いのないわが国の領土であるということ。現にわが国はこれを有効に支配しているということ。そして、同諸島を巡る解決すべき領有権の問題は、そもそも存在しないといったわが国の立場をしっかりお伝えをし、先日の同諸島に関する王毅国務委員による中国独自の立場に基づく発言についてはですね、全く受け入れられない旨などを述べました。その上で、中国軍や中国公船の活動といった個別の事案についての指摘をしつつ、力を背景とした一方的な現状変更の試みに対する強い懸念を伝達いたしました。事態をエスカレートさせるような行動をとらないように、中国側に強く求めたところであります。また、私からは、南シナ海の情勢についても一方的な現状変更の試み及びその既成事実化への懸念を伝達いたしました。また、他にも国防政策や軍事力の透明性を向上させ、国際社会の懸念を払拭するよう求めたところであります。さらに、私と魏国務委員との間で、日中防衛当局間における意思疎通を継続していくことを確認。また、日中防衛当局間のホットラインについては、早期開設に向けた調整が着実に進展していくことを改めて歓迎するとともに、その実現に向けて両大臣がリーダーシップを発揮して調整をして更に加速をしていこうということで一致をしたところであります。これ以上の詳細は、後程事務方から説明をさせたいと思います。

以上