防衛大臣臨時記者会見

日時
令和2年10月8日(木)12:28~12:38
場所
航空自衛隊横田基地 基地会議室
備考
空自横田基地視察後の岸防衛大臣臨時会見

1 発表事項

 なし。

2 質疑応答

Q:横田基地を視察されての感想と、シュナイダー司令官とはどのようなお話しをされたのかお聞かせください。

A:こちら航空総隊司令部は、わが国の防空の中枢であるとともに、隣接する在日米軍司令部と緊密に連携・協力をし、強固な日米同盟を体現する重要な拠点であると考えています。対領空侵犯措置や、弾道ミサイル対処等で24時間365日、一瞬の隙を作ることもなく対応する航空総隊司令部の実情把握、また、士気高く任務に精励している隊員を激励するということは、大変有意義なことだと考えています。今後とも、こういう視察の機会をとらえて、隊員の声に耳を傾けて、その能力を最大限に発揮できる環境をしっかり整えていきたいと考えております。在日米軍司令官シュナイダー司令官との会談ですけれども、本日、私の就任の挨拶が一番であります。また、司令官に対しましては、地域の平和と安定、日米同盟の発展、そして地元との関係を作っていくために御尽力を頂いていることに謝意を示しました。また、米軍と自衛隊との今後の一層の連携の強化を図っていきたい旨を伝えましたところです。わが国を取り巻く地域の安全保障環境、それから米軍再編、在日米軍を巡る諸問題・諸課題についても意見交換をしました。また、昨日、エスパー長官との電話会談、本日の会談を踏まえて、日米同盟の一層の強化に取り組んでまいりたいと思います。

Q:アショアの代替案について、昨日エスパー長官に説明されたと思うんですが、どのような御説明をされて、シュナイダー司令官からはどういった御意見が出たか教えていただけますでしょうか。

A:まず、アショアについては特にやり取りをいたしませんでした。

Q:今月、キーンソード、日米の共同訓練も行われると思いますけれども、これについて具体的に、共同訓練を今後深めていく、連携を強化していくお考え等々は、シュナイダー司令官とは共有されたんでしょうか。

A:全体的に、在日米軍の活動、自衛隊と連携をとっていく共同訓練等ですね、この効果等については認識をしておりますし、そういう観点から、今後も連携を強化していこうということで一致しております。

Q:地域情勢について、どういった意見交換をされましたでしょうか。

A:中国問題、あるいは北朝鮮等々、わが国を取り巻く諸課題について広く意見交換をしました。

Q:中国問題とは、具体的にどういったお話をされましたでしょうか。

A:具体的にといいますか、既に言われているとおり、東シナ海・南シナ海を巡る様々な活動に対して、いずれにしても日米の同盟の強化、連携の強化ということが大変重要であるということであります。

Q:米軍再編や諸課題について意見交換をされたということですが、具体的にどういったやりとりがあったんでしょうか。

A:詳細については差し控えさせていただきますけれども、米軍再編、沖縄の問題、沖縄の普天間基地を巡る問題ですね、今の普天間の危険除去について、辺野古への移設が唯一の解決策であって、この辺野古での事業を進めていくことが何よりゴールに近づいていくということについて、同じ認識を共有したところであります。

Q:グアムの再編については話題に上りましたでしょうか。

A:特にグアムについては出ておりません。

Q:前回8月に、河野前防衛大臣が来たときには、アショアについて一応言及があったんですけれども、今回、あえて触れなかったのはどういった理由からでしょうか。

A:あえて触れないというよりも、限られた時間でございましたので、特にそこに触れなかったということでございます。様々な意見交換をしましたけれども。

Q:ホストネーションサポートについては、今日の会談では。

A:何もございませんでした。

Q:今日も訓示の中で触れていらっしゃいましたけれども、新型コロナの感染拡大について、昨日も朝霞駐屯地がらみで一人出ていることを確認していると思うんですが、これについて大臣の受け止めと、これから朝霞駐屯地を訪問されると思いますけれども、どういったことを隊員に伝えていきたいというふうにお考えでしょうか。

A:まず、現時点での新型コロナウイルス感染者でございますが、教育課程に従事していたものとしては32名の確認がされているところです。また、課程修了後に接触した者が8名ということで、合計で40名ということになると思います。この問題については、医療機関、それから保健所等の関係機関と連携をして、感染拡大の防止に向けた方策を適時適切に講じてまいりたいと思います。バーベキューですね、まだ確定はされていないと思いますが、ただ、バーベキューというのが感染拡大の原因となったということは、かなり疑わしいということであります。私からの通達がございました。宴会・会合等は現に慎むということで、通達を出していったわけでございますけれども、そのことと照らし合わせると、バーベキューというのは、まさにそこに当たってくるものであろうと思っております。そういうことが感染を広めたという状況からして、私もこの通達の一層の徹底を部隊に対して図っていきたいというふうに思います。

Q:アショアの代替案の意見交換はなかったということですけれども、ミサイル防衛全般は話題に上ったのかどうかということと、何か日米連携の一致点、みられたところはありましたでしょうか。

A:ミサイル防衛ということではないかもしれませんけれども、北朝鮮の弾道ミサイルの動向ですね、こういったことに対して、日米間でしっかり連絡、情報共有という形で連携をしっかりとっていきましょうと、こういうことです。

Q:中国についても言及があったということなんですけれども、例えば東シナ海・南シナ海の現状の動きを念頭に、力による現状変更は許さない、というようなことは確認をされたのでしょうか。

A:具体的にそういうことではございませんけれども、今、東シナ海とか南シナ海で活動を活発化させている状況について、防衛省としてもこのような活動について懸念をもって注視しているということ、この問題認識をまずお伝えをし、そのことを共有したということです。

Q:対中国に対しての懸念を伝達はされたという。

A:はい。

Q:馬毛島のFCLPに関して伺いたいのですが、馬毛島のお隣、種子島の西之表市の八板市長が、反対を正式に表明されました。今後、地元にどのように理解を求めていくお考えでしょうか。

A:馬毛島については、西之表市長がそのような発言をされたということは承知をしているところでございます。これまでも、副大臣、8月7日に直接伺って、先方からの質問書にも回答させていただいたところでございますけれども、一方で、住民の皆様の中にも様々な意見がおありだろうと。まずはこうした御意見についても直接伺いたいというところから、説明会をぜひ開催させていただきたいというふうに考えております。

Q:今日の会談で、FCLPがらみの話はありましたか。

A:FCLP、具体的には特にありませんでした。

以上