本日朝7時からエスパー国防長官と電話会談を実施いたしました。会談では私からまず、就任のあいさつを行いました。それから、日米同盟の強化に取り組む決意を申し上げ、エスパー長官からは就任に対するお祝いの言葉をいただきました。さらに、東シナ海、南シナ海、北朝鮮をはじめとするインド太平洋地域の最新情勢、イージス・アショアの代替案、米軍再編、在日米軍等についても意見交換したところです。イージス・アショアについては、代替策の検討について米側に引き続き協力を求め、「洋上案」について、技術面を含めて、日米で引き続き緊密に連携して検討を進めていくことを確認いたしました。今回、長官と電話会談を実施し、そして、緊密な連携を確認できたことは大変有意義だったと思います。日米同盟の更なる強化に向けて長官との緊密な意思疎通は極めて重要であります。今後、信頼関係を築いていけたらと考えております。以上です。
Q:インド・太平洋地域の地域情勢について意見交換したということなのですけれども、具体的にどのような意見交換をされて、また、二国間でどのようなことで一致したか教えていただけますでしょうか。
A:地域情勢全般について、東シナ海、南シナ海、北朝鮮の状況、ミサイルの状況等々についても意見交換をさせていただいたところであります。非常に有意義な意見交換だったと思います。
Q:一致点としてはどうでしょう。日米間で協力して対応していくとか。
A:様々非常に厳しい、わが国を取り巻く安全保障環境であります。まずは意見交換、情勢分析等々、緊密に行うことで地域の平和と安定につなげていきたいと思っております。
Q:もう一つ、アショアの代替策についてどのような検討状況の説明をアメリカ側にして、アメリカ側からはどのような意見があったかということを教えていただいてよろしいでしょうか。
A:まず、代替案についてこちらから洋上案を中心に検討していくということ、年末までに一定の方策等について示していくこと、これは菅総理からの御指示の通りなのですけれども、そういうことについて説明させていただいて、そこに対する支援、それから緊密な連携、検討、こういうことを確認した次第です。
Q:アメリカ側からは支援していくというような具体的なお話はあったのでしょうか。
A:緊密に連携しながら検討を進めていくということを確認しました。
Q:技術面ということなのですけれども、具体的には何か向こうから言及はあったのですか。
A:代替案についての。
Q:はい、そうです。
A:具体的にはその場では特にあれでしたけれども。
Q:「一緒に検討していきましょうね」という話で一致をしたということですか。
A:もちろん技術面も含めて検討していくということですけれども、その詳細については差し控えさせていただきます。
Q:会談時間は、予定より超えて。
A:かなり超えました。当初30分の予定だったのですけれども、実際には7時から7時55分までの55分間に延びました。非常にトピックも広範に亘ったわけです。その中で、互いに忌憚ない意見交換ができたと思いますし、私の方からも、長官との間で良い関係を更に築いていきたいということも申し上げさせていただきました。長時間に亘る、予定よりも大幅に超えたということについても、長官が日米関係について非常に重視をしていただいている表れであるのではないかなと思います。
Q:昨日の日米豪印外相会談で、海上安全保障の連携で一致という報告がございましたが、このテーマについて今日の電話会談で出たのかというのと、この4カ国での海洋安全保障連携の一致について、大臣の受け止めをお願いします。
A:4カ国については、外相会談もございました。こういった形での連携はですね、自由で開かれたインド太平洋の考え方からしても重要であるということであると思います。更なる多方面での、防衛面での協力等も、今後必要であろうということだと思いますが、詳細については控えたいと思います。
Q:駐留経費についての話は具体的に出たのかということと、もしあれば相手方からどういったような反応があったのか。
A:駐留経費については、特に今回トピックになっておりません。
Q:4カ国の外相会談に関連しまして、昨日あのような形で2回目、対面でコロナ禍初、日本で行われたわけで、防衛の分野でも、日米豪印、将来的な4カ国の会合の枠組みについて、大臣はどのようにお考えでしょうか。
A:私自身として、やはりこの4カ国というのは、非常に今後も、先ほど言ったFOIP(Free and Open Indo-Pacific)の関係でも重要だと思っておりますし、そういった意味から防衛面でも今後意見交換ができる場というのは、大変有意義だと考えております。
Q:できるだけ実現の可能性があれば実現を目指していきたいということでしょうか。
A:これは相手のあることでございますから、そういったことも含めて調整が色々必要だと考えております。
Q:日米韓でのテレビ会談の調整も進めていきたいというようなお話、最近あったと思うのですけれども、その辺りは今日、お話しはありましたでしょうか。
A:北朝鮮の状況ですね、こういったことについて意見交換をさせていただく中で、日米韓の重要性、こういったことについては、お互い認識を共有しているということです。
Q:辺野古については、何かお話はあったのでしょうか。
A:色々、日米再編、在日米軍のお話等々についても意見交換を行ったところです。そういった中で広く意見交換を行いました。詳細については、差し控えたいと思いますけれども。
Q:今までの方針は確認したということで良いですか。
A:はい。
Q:唯一の解決策ということ。
A:今までのやり方についてはですね、逐次確認をしているところでございます。
Q:大臣、実際にエスパーさんとお話をされて、どういうお人柄だったというふうに印象を受けましたか。
A:今回初めての電話会談でございました。コロナがなければ直接でもお会いして、直接お話をさせていただきたいところではございますけれども、こういう形になったわけです。その中では、非常に今日は有意義な話が、意見交換をすることができたと思います。今後、色んな機会を捉えて電話会議なり、あるいはビデオ会議なりそういった形をとっていける良いカウンターパートになっていければと思っております。
以上